監督:ラウル・ハインリッヒ
アクション監督:ヘルマン・ヨハ
出演:レネ・シュタインケ(トム)
エルドゥアン・アタレイ(ゼミル)
シャルロット・シュエッブ(エンゲルハート)
カリーナ・ワイズ(アンドレア)
(感想)
この『インターチェンジ』、実は映画ではなく、テレビシリーズです。ビデオ屋ではこんな感じで、テレビシリーズ物がB級映画に紛れて潜んでるという事がたまにあります。
ビデオ化されるぐらいだから、そのテレビシリーズもそこそこ面白いものではあるんですが、借りた側にしてみれば、「テレビシリーズ」ではなく「映画」を借りたつもりなわけで、これは詐欺行為に近いんじゃないかと思ったりもします。
それに、この手の隠れテレビシリーズは、ビデオがリリースされる度に邦題を変え、あたかも一本の新作B級映画のように宣伝されたりする事があります。
特に、教授や冒険家が恐竜の跋扈する地帯を探検するシリーズは、毎回名を変えて数作出てるので、“本当にこのシリーズが好きで続きを見たい”という人も、かなり追うのが面倒になってるんじゃないんだろうか(ちなみに私はこのシリーズ、一本そうとは知らずに借りて見たことあるんですが、個人的にはもう続きを見たくないです・笑)。
ですが、他のテレビシリーズ物が、シリーズ中から2話なり3話なりを入れたものなのに対し、この『インターチェンジ』は90分のスペシャル版が一本入ってるだけなので、映画と同じ感覚で見ることが出来ました。
最初の5分では、「ちくしょう、またテレビシリーズ物か!」と少々ガッカリしながら見ていたんですが、最初のアクションシーンである、「高速道路での超玉突き事故」の場面ですでに物語りに引き込まれてしまいました(笑)。
その後、刑事コンビによる刑事アクションドラマが展開していくんですが、これが面白いんですよね。スペシャル版のせいか、かなり金もかかってるようで、クラッシュシーンでは大量の車がクラッシュするわ、中には天高くすっ飛ぶ車も出るわ、凄い爆炎のあがる大爆破シーンはあるわの大騒ぎでした。
基本的には『スピード』のパクリ的なストーリーになっていて、犯人がバスを乗っ取ってからからの中盤辺りの展開でかなり中だるみするんですが、終盤はまた結構派手なアクションで盛り返してくれます。
アクションシーンの派手さはかなりのもので、劇中で使われるアクションシーンをほとんど使ったこのビデオの予告編は、A級映画並の、かなり面白そうな映画に見えます。
ここまでレベルが高いなら、このシリーズを追って見てみたいと思えますねぇ。でも、タイトルが変えられてて、探すのに苦労しそうですけど(苦笑)。