監督:イェゴール・ミハルコフ=コンチャロフスキー
出演:ユーリ・クッシェンコ(フォックス)
アレクシー・セレブリャコフ(ウジャック・アデュエフ)
リュボフ・トルカリナ(リウバ)
サージー・ヴェクスラー(リトヴィノフ)
サージー・シャクロフ(クロス)
ヴャチェスラフ・ラズベガエフ(メティス)
ユーリ・シャーストニョフ(ブルーム)
(感想)
何やらロシアで大ヒットしたらしい、刑事アクション映画です。
ストーリーは、ロシア警察の特殊部隊みたいな方々が、ある悪い将軍を逮捕するんですが、その息子が仲間を集めて、父親の奪還やら対立するマフィアらしき連中との抗争やら自爆テロやら爆弾テロを使った市長への脅しといった、悪いテロ行為を働こうとするわけです。で、それを主人公の刑事がなんとか食い止めようとするんですが、その主人公の妻がたまたま敵の人質になったりというドラマもあったりしつつ、最後は大ドンパチから敵のボスとの一騎打ち格闘戦なんかもあるという、まあ、アメリカでもよく見るようなストーリーのアクション映画です。
なんですが、まあ、ストーリーが分かりにくい。『ナイト・ウォッチ』同様、ロシアの映画というのは本来分かり易いストーリーを分かりにくく描くのが好きなお国柄らしいですね。展開が端折り気味で、「これは、カット版なのか?」と思うぐらいです。
しかもこの映画、原題を見てビックリ。『アンティキラー2』とか書いてあるじゃないですか。なんと続編ですよ。ちなみに、一作目も違うタイトルですでに日本でリリースされてるようです(『レッド・ガントレット』というタイトルで)。
主役以外でも、前作から引き続き登場してる人もいるようで、もし先に前作を見てたら登場キャラに関してはもうちょっと分かり易くなったかもしれないですね。出て来る人が結構多いんですけど、みんなおんなじような顔をしてるわ、名前も分かり辛いわで、ほとんど区別がつかなかったんですよね。
という、手強い映画でした。アクションシーンは迫力、バイオレンス度共に中々のものがあったんですが、ストーリーに入り込む事が出来なかったので、思ったよりもアクションシーンに熱中出来ませんでしたね。
あと、アクション演出が、カメラのブレや編集がかなり忙しいタイプなので、人によっては見てて腹立たしく感じる可能性もありそうです。個人的には、「迫力を出す為」というより、「粗を隠す為」に用いられてるという感じがしたので、許容範囲内でしたけどね。冒頭の室内でのアクションシーンなんて、場所が「あまり費用の掛かってない感じのする、スタジオ内に作られたセット」というのが丸分かりな場所でしたから(笑)。クライマックスのアクションは割と派手なんですが、最初に出てきたこのアクションシーンを見た時はどうしようかと思ってしまいましたよ。
ところで、最後に主人公と敵のボスが一対一の格闘戦を始めるんですが、ここで主人公がまんまとやられたのには驚きましたね。その後、仕返しとばかりに、「車で轢き殺す」という技で逆転勝利を奪ったのには、「これが“アンティ・キラー”の戦い方か!」と驚愕したものでした。
ちなみに、“イェゴール・ミハルコフ=コンチャロフスキー”という、やたら長い名前の監督さんは、何と『デッドフォール』の監督の息子なんだそうで。親子揃ってアクション派監督なんですねぇ。