ミッション:マストダイ
<CITY OF FEAR>
00年 アメリカ映画 94分

監督:マーク・ローパー
製作:ダニー・ラーナー
出演:ゲイリー・ダニエルズ(スティーブ・ロバーツ)
   キャロル・キャンベル(アレクサ・カザン)
   リチャード・クラーキン(チャーリー・ヴェンコ)
   メグレーナ・カーララホフ(コズロフスカ大佐)
   ヴラディミア・ボネフ(ドクター・クルーガー)

(あらすじ)
ジャーナリストのスティーブは、現在ブルガリアで新薬の研究をしている旧友のチャーリーから、研究の取材をしてほしいという依頼を受ける。
早速ブルガリアに飛んだスティーブだが、着いて早々、チャーリーの葬式の場面に出くわすのだった。だが、このチャーリーの死になにか裏があるような気がするスティーブは、チャーリーの研究内容や交友関係などを調べ始める。
だが、そんなスティーブの行動を、なぜかインターポールが邪魔をしてくるのだった。
政府の妨害にも負けず、チャーリーの同棲相手のアレクサと共に研究内容を調べていくスティーブ。すると、驚くべき事実が出て来た。何とチャーリーは、ロシア・マフィアから資金援助を受けながら、新しいタイプの麻薬を製造していたのだ。

次々暴かれる新事実。だが、この事件にはまだまだ裏があるのだ!
スティーブはジャーナリスとして培った勘と、趣味で習っている得意のカンフーを武器に、敵をマスト・ダイに導きつつも謎の真相に迫っていくのだった!

(感想)
実は、この映画が私の初めて見たゲイリー・ダニエルズ主演作でした(現時点で最後のビデオ化作品なんですけど・笑)。パッケージ写真から、主演俳優がマーシャル・アーツを使いそうな事は予想してましたが、あそこまで華麗で見事なアクションを繰り出してくるとは思って無かったので驚いたものでしたね。

異国の地で、謎の死を遂げた親友の死の真相を探るという内容で、謎解きサスペンスがメインの映画となっています。主人公の職業はジャーナリストで、こういう「事件の背後にある謎の解明」的な事は得意そうです。ですが、舞台となるブルガリアの町、ソフィアは、かなり危険な地らしく、この町でうかつな行動をとると大怪我をするハメになってしまいます。
という事で、普通のジャーナリストならかなり難易度の高い調査活動になった事と思われます。ですが、主人公を演じるのが、敵を蹴ってナンボの武闘派、ゲイリー・ダニエルズなので、例えば「用心棒が邪魔をしていて入れない場所」があったとしても、「その用心棒を倒して入る」といった荒業が可能なんです。
サスペンス・ストーリーの映画ですが、迫り来るトラブルを主人公がアクションで切り抜けていく様は、何だか見てて爽快で面白かったですね。
アクションシーンも割りと多く、主人公が銃を携帯していないせいか、格闘アクションがメインに出て来ます。やっぱり、ゲイリーと言えばあの華麗なマーシャルアーツ・アクションが出る事を見る人は期待してるわけですから、これはまさに期待通りの演出と言えるでしょうね。何しろ、ゲイリーの主演作の中には、「アクション映画なのにあまり格闘を披露しない」というのもあったりしますからね。

事件の背後には小賢しい陰謀が隠れていて、インターポールからロシア・マフィアまで絡んでくる事となります。事件の真相を解明していくストーリー展開は見てて面白くはあるんですが、少々込み入っててわけが分からなくなる事もしばしば。どうも、背後に政府の陰謀とかが絡んでくると話が難しくなってついていけなくなりますな。