監督:イアン・バリー
ディック・ローリイ
出演:ビリー・ゼイン(マイク・カーデック)
キース・キャダイン(ジョン・ロックラン)
パリス・ジェファーソン(ヘレン・ロックラン)
ジャキオン・ライン(ラジ)
(感想)
オープニングのタイトルの文字からして『インディ・ジョーンズ』を意識している、ニセ・インディ物の映画の一つです。しかし、この手の映画の例に漏れず、『インディ〜』のような興奮のアクション・アドベンチャーという感じの内容には出来ていませんでした。
主演は『タイタニック』のビリー・ゼイン。オープニングでは『バックラッシュ』の時よりも上達した格闘アクションも披露し、そこそこのアクションが出来る事をアピールします。でも残念な事に、後の展開でそのアクションを活かす機会が無いんですよね・・・。
どうやら、テレビ映画のようで、時間も89分と短めなんですが、見せ場のシーンが少ない展開なため、時間よりも長く感じます。まあ、それでもビリーの魅力が損なわれているわけではないので、よしとしましょう。
敵が首刈り族という、いわゆる土人なので、なんとなく『人喰族』っぽい雰囲気があります。もちろん、過度なグロシーンは無いですけどね。
終盤、敵に捕まったロックラン夫妻が、部族の村で檻に入れられるんですが、何故か中に家畜の肉やら骨やらがぶら下がっていて、ちょっと気持ち悪いです。ただ、そこに入れられている二人がそれに無反応なので、観客(テレビ映画なので視聴者か)を怖がらせるアイテムとして入れた物なのか不明です(ただのオブジェ扱い)。
ビリー・ゼイン主演作では、同じくテレビ映画のアクション・アドベンチャー、『バックラッシュ』がとてもいい出来の映画だった為、この『ダイヤモンド・クエスト』も見る前はかなり期待していたんですが、残念ながら『バックラッシュ』の方が数倍面白い出来でしたね。
まあ、あちらはロバート・ダウニー・ジュニアや、ケリー・ヒロユキ・タガワが出てたりとキャストも豪華だったんで、予算も上なら、スタッフもこの映画より優秀な人が揃ってたんでしょう。
まあ、何にしてもビリーの主演映画が見られただけでも充分ですけどね。