ダブル・インパクト
<DOUBLE IMPACT>
91年 アメリカ映画 110分

監督・共同脚本:シェルドン・レティック
共同製作・共同脚本:ジャン=クロード・ヴァン・ダム
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム(チャド、アレックス)
   ジェフリー・ルイス(フランク・アベリー)
   アラン・スカーフェ(ナイジェル・グリフィス)
   アロナ・ショー(ダニエル・ワイルド)
   コリー・エバーソン(カーラ)

(あらすじ)
66年、香港。建築家夫妻がビジネスパートナーの裏切りで殺され、双子の遺児が残された。
父親の親友フランクに育てられた弟チャドはビバリーヒルズのフィットネス&カラテジムのインストラクター、兄アレックスは香港の裏街で育ち、密輸業者となっている。
フランクがアレックスを見つけ出し、兄弟は25年ぶりに再会。両親の仇が香港ビジネス界の大物と暗黒街のボスであることを知り、二人は決死の覚悟で敵に宣戦布告する。(ビデオ・パッケージの解説文からの流用)

(感想)
ヴァン・ダムが十八番の一人二役で双子の兄弟を演じる映画です。要するに、ヴァン・ダムの魅力が炸裂してる映画ということですね。
後の『ノックオフ』のように監督が香港人というわけでも、ハリウッドに香港映画ブームが来てたというわけでもないのに、舞台が香港です。当時としては、珍しいんじゃないですかね。主要スタッフがアメリカ人の生粋なアメリカ映画なのに。
これは、多分、製作に関わってるヴァン・ダムの要望なんでしょうね。何しろ、製作と脚本にも関わってますからね。

ヴァン・ダムは、ビバリーヒルズでインストラクターをしてるチャドと、香港の暗黒街で育ったアレックスという二人のキャラを見事に演じ分けています。
チャドは正義感溢れる、と同時にやんちゃな感じのヒーローで、アレックスはダークなアンチヒーローといった感じです。
当然、戦闘能力はアレックスの方が上になってます。これがまた、カッコよくて頼りになるナイスなキャラです(チャドに恋人を取られたと勘違いしてアホみたいに酔っ払うのはご愛嬌ということで)。
チャドの方も、最初の頃は実践慣れしてないせいで、あんまり強くないんですが、最後の方では主人公らしい活躍を見せてくれます。

ちなみに、この二人は髪型なんかも似ているので、二人一緒にいるときはどっちがどっちだか見てて混乱する場合もあります。そんな時は、服装や微妙に違う髪形、微妙に違うヴァン・ダムの演技によって、どっちがどっちだか考えながら見ましょう。それも一つの楽しみです(吹き替え版だとチャドとアレックス、それぞれ違う人が吹き替えてるので、ちょっと分かりやすいです)。