ドロップ・ゾーン
<DROP ZONE>
94年 アメリカ映画 102分

監督・製作総指揮:ジョン・バダム
音楽:ハンス・ジマー
出演:ウェズリー・スナイプス(ピート・ネシップ)
   ゲイリー・ビジー(タイ・モンクリフ)
   ヤンシー・バトラー(ジェシー・クロスマン)
   マイケル・ジェッター(リーディ)
   カイル・セコー(スウープ)

(あらすじ)
飛行機で護送中の中年ハッカー、リーディが謎の集団に拉致される事件が発生。しかし、どさくさで機内に穴が開く小爆破も発生。数名の乗客が機外に投げ出されてしまい、謎の集団もリーディも行方不明となった。
だが、上空一万メートルからの逃亡などありえないとし、犯人一味は死亡したという事になってしまう。
しかし、その機にリーディの護送の任務で乗り合わせていた連邦捜査官のピートは、犯人が何かを背負っていたことから、パラシュートを使って逃げたのだと推理。独自に調査を始めるのだった。

(感想)
今まで、アクション映画の中でテロリストなどの悪役軍団が、欲しいもの(金とか債券とか)を盗み出すために、あらゆるバリエーションの手段を使ってきました。この映画ではなんと、スカイダイビングを犯罪に使ってくるのです。まあ、よくぞ考え付いたものです。
まず、ハッカーを拉致して、目的の建物にそいつを連れたまま、上空からダイブ。建物の屋上から侵入し、脱出も屋上から仲間の運転するトラックへダイブという。

アクション映画の持つ、興奮や緊張感といったものが、スカイダイビングの映像とうまくマッチするのか、ダイビングシーンがそのままアクションの見せ場になってます。
特に中盤、敵の一味の小細工によりパラシュートが開かなくなり、もがきながら落下していく仲間の救出に、自らのパラシュートを切り離して助けに行く(予備が付いてるので)という名シーンが出てきます。
助けに行ったのはスナイプスではない、名も知らぬ俳優がやってるんですが、やたらカッコよく見えるんです(また、この時の音楽もカッコいい!)。

この映画の原案担当3人の内の一人、ガイ・マノスという人は、後に『エアブレイク』という映画を監督しますが、これが、この映画からアクションシーンを削って、その分ダイビングシーンを増やしたみたいな感じの映画になってました。もしスカイダイビングに興味を持ったら、こっちの映画も見てみましょう。