アーク 〜失われたマヤの財宝〜
<THE VIVERO LETTER/FORGOTTEN CITY>
99年 アメリカ映画 97分

監督:H・ゴードン・ブース
出演:ロバート・パトリック(ジェームズ・ホイーラ)
   フレッド・ウォード(アンドリュー・ファロン)
   キアラ・カゼッリ(カテリーナ・カレーラ)
   ジョン・ヴェラ(ラウル・ガトー)
   ダニエラ・アルビアニ(マリーナ)
   トム・ポスター(レイ・ホイーラ)

(あらすじ)
オレゴンで保険調査員の仕事をするジェームズ・ホイーラの元に、コスタリカに住む兄から急に連絡がきた。そして、以前マヤで見つけて、実家に保管してある、ビベロの皿という宝を明日持って来てほしいと言うのだ。
コスタリカに飛んだジェームズは兄の家に直行するが、そこには死体となった兄の姿があった。
その後、ジェームズは兄の知り合いらしい、カテリーナという女性の接触を受ける。
実はジェームズの持つビベロの皿は2枚一組のもので、それを合わせると宝のありかを示す地図が現れるというのだ。
そして、もう片方の皿の所有者である、考古学者兼冒険家のアンドリュー・ファロン一行と共に、ジェームズも秘宝を巡る冒険に旅立つのだった。

(感想)
ニセインディ・ジョーンズっぽいタイトルとビデオパッケージですが、アドベンチャー映画というよりも探検映画ですね。どう違うのかと言うと、主人公の行く手を阻む危機また危機!みたいな描写はなく、ただ普通にジャングルを探検していく様が描写されるだけという感じです。
この映画、大半のシーンが、ロバート・パトリックがただジャングルを歩いてるだけというシーンで占められています。そして思い出したかのように、合間に爆破シーンやお色気シーンが挟まれます。
あまりに淡々としてるんで、まるでドキュメンタリーみたいです。主人公のジェームズも元々は保険調査員で、冒険家ではないという設定なので、途中で靴擦れを起こしたりします。これをリアルな描写と言っていいのか微妙なところではありますが・・・。

ただ、終盤にはB級映画らしい展開が始まります。
目的の黄金の都を発見するんですが、埃まみれ砂まみれのただの古臭い遺跡で、中の財宝とやらも、主人公達が嬉しそうな演技をしていなければガラクタにしか見えない代物が出て来ちゃいます。
この財宝、ジェームズとカテリーナが二人で遺跡の中で話し込んでいる時、ひょんな事から財宝室を発見することになります。そして発見して喜んだのもつかの間、いきなりその場で愛の行為をおっ始めちまいます。何なんだ、こいつら(笑)。

その後、仲間に裏切り者がいた事が発覚し、ジェームズとカテリーナ、フレッド・ウォード演じるアンドリューの3人以外、今までの冒険行に付いて来た仲間全員が突如敵に回ります。
だが、保険調査員の前はオレゴンで保安官代理をしていたという過去がさりげなく語られていたジェームズが、ハンドガン一丁で敵を全滅させます。
冒険が始まった当初から、度々一行の前に現れては邪魔をしていた敵がいたんですが、こいつもこのドサクサであっさり撃ち殺されます。
求めていた宝を発見し、大喜びするアンドリューも、実は死に至る病にかかっていたという設定で、この場でバッタリ逝きます。
そしてエンディング。カテリーナと浜辺でいちゃつくジェームズ曰く「兄貴が遺産を残してくれたから、休暇をとって旅行でもするか」と、元、兄の彼女のカトリーナと抱き合います。遺産って、こっちもか!?

と、こんなところで閉幕。エンドクレジット開始です。う〜ん、見終わってみると、中々愉快な映画でしたね(笑)。