監督:ジョン・ターレスキー
出演:マリオ・ヴァン・ピープルズ(ジョン・クロス)
ジェームズ・レイマー(フランク)
ダニエル・ヒュー・ケリー(テイラー特別捜査官)
ステイシー・オーバーシアー(セリーン)
カリーナ・ロンバード(キャサリーン・クロス)
アイス・T(マックス)
マイケル・チンヤムリンディ(ジェイコブ・ネタニエル博士)
スティーブ・ザッド(デビッド・リクトマン)
フェイリス・リオンズ(スザンナ・リクトマン)
(感想)
『悪魔を憐れむ歌』をベースに、『マトリックス』風味を加えただけという、オリジナリティのカケラも無い映画です。
『マトリックス』の演出をパクるのはほぼ世界規模でやられてる事なので分かりますが、メインのストーリーに『悪魔を憐れむ歌』の要素を持ってきた所には、製作陣の「画期的なチョイスだろう!」という声が聞こえてきそうです。
まあ、こういうA級映画の要素のいただきはB級映画界ではよくある話なんですが、この映画の場合、あからさまに他の映画を匂わすような演出が無くても、普通のオカルト風味アクションとしてやれたんじゃないかな?という雰囲気が感じられるので、パクリに走ってしまったのがちょっと残念です。
アクション面では、主演のマリオ・ヴァン・ピープルズが『マトリックス』スタイルでアクションをするシーンが中盤に一回だけ出て来ますが、ここがこの映画唯一にして最大の見せ場となっています。マリオのアクションのカッコ良さもさることながら、劇中数少ない見せ場という事で非常にありがたみの感じられるいいシーンでしたね。
また、そのシーンのすぐ後、麻薬売人の役でちょこっと出てるアイス・Tが、トリニティもどきに蹴り殺されるシーンも出てきます。うーむ、アイス・T、何しに出てきたんでしょう(笑)。色々な意味でイカしたシークエンスでした。