ザ・シューター
<HAWK'S VENGEANCE>
97年 アメリカ映画 96分

監督:マーク・F・ヴォイザード
出演:ゲイリー・ダニエルズ(エリック・ケリー“ホーク”)
   ジェイソン・ヘイトメヤー(リジー・ハンプトン)
   ジョージ・チャン(チャン・リポー)
   キャス・マグダ(イライアス・T・ガー)

(あらすじ)
イギリス海兵隊大尉のケリー大尉(通称ホーク)に、腹違いの兄(通称ソルジャー)が殺されたという報せが入る。アメリカで刑事をやっている兄に何があったのか。真相を究明すべく、ホークはアメリカに飛んだ。
兄の相棒だった女刑事によると、中国人ギャング団「パオワン」と、ネオナチスキンヘッド集団「デス・スカル」の抗争に巻き込まれたらしいのだ。
だが、ホークの独自の調査で、デス・スカルの背後に黒幕がいる事が判明した。この黒幕、裏で臓器売買をしてる連中で、中国人ギャングを誘拐しては、臓器を頂いて死体を海に捨てるという酷いことをしていたのだ。
ソルジャーにかくまわれていた中国人ギャングの一人、チャンによると、数人、誘拐されたままの仲間がいて、そのうちの一人は自分の兄だと言うのだ。
ホークとチャンは敵のアジトに乗り込もうとするのだが・・・。

(感想)
我らがゲイリー・ダニエルズ主演のアクション映画で、ところどころにアクセントとして、笑えるシーンやグロシーン、ベッドシーンが挿入されるという豪華仕様です。
ですが、「面白い映画か」と問われると、「う〜ん・・・」と唸るしかなくなるというタイプの映画でもありましたねぇ。 ゲイリーの回し蹴りは相変わらず華麗に決まりまくるんですが、同時に、今作は結構、敵からダメージを受けます。そのせいか、アクションの流れがあまり良く無い雰囲気でしたね。ただ、敵にやられてフラフラになったと思ったら、次のシーンでは元気に反撃したりする元気なゲイリーの姿は実に頼もしいです。

劇中、ゲイリーが相棒の中国人に「カンフーはお前より強いぞ」と言うと、「中国人は全員、ブルース・リーみたいにカンフーを使うと思ってるのか?」と食ってかかられるシーンがあります。今のハリウッドにおける、東洋人の扱いに対する皮肉かと思ったら、この中国人もやっぱりカンフー使いであることが後に判明したりします(笑)。何か妙に印象に残るやりとりでしたね。

ちなみに、原題の『ホークの復讐』という分かりやすいタイトルにちょっと笑ってしまいました。