監督:フィリップ・J・ロス
製作:オリヴィエ・グラナー
出演:オリヴィエ・グラナー(ショーン・ランバート)
ブラッド・ドゥーリフ(デビッド・M・ウェバー)
アーニー・ハドソン(マッケンジー)
ウィリアム・ザブカ(デイブ)
グレン・プラマー(ラッセル)
エンジェル・ボリス(ジェナ・グッドウィン)
マーク・アダー−ロイス(ホセ・ペレス)
ステファン・レイセンコ(ロザリオ)
調査の為、町のバーに入ったショーンは、麻薬組織を率いる悪党ロザリオ達に絡まれ、マーシャル・アーツを披露するハメとなる。
そうこうする間に宇宙人がレーザー銃をぶっ放して襲い掛かってくるのだった。
(感想)
自在に姿を消したり、他のものに化けたり出来る宇宙人との戦いを安っぽいCGと爆破とカンフーで描いた映画です。いやぁ、聞いただけでもワクワクしてきますねぇ。
舞台はメキシコのとある町で、しかもそこは麻薬王が支配している所でもあります。もちろん、主人公達と宇宙人とこの犯罪者の3つ巴の戦いになるというややこしい展開には一瞬しかなりません。
変幻自在の宇宙人が、姿を見せずに一人一人殺していくというサスペンス描写ももちろんほんのちょっとです。
政府の陰謀関係も、話にアクセントを付けるだけにとどまっています。
と、小難しい話は全て軽く流し、後はレーザー銃で正面突撃をしてくる宇宙人を、主人公達と犯罪者軍団の連合軍が銃でバリバリ応戦するという素敵な展開が待っています(ちなみに宇宙人は一人だけです)。
さらに、主人公ショーンを演じるオリヴィエ・グラナーがマーシャル・アーツを使えるという事で、その技を披露する場面が所々に出てきたり、ステルス戦闘機と宇宙船の空中戦が出てきたり(こちらはあんまり力が入れられて無かったですが)、CIAのボスが蛇の舌ことブラッド・ドゥーリフだったりと、まさにどこを切ってもB級エンターテイメント精神に溢れています。
惜しむらくは、その全てのシーンに対して緊迫感と迫力が足りない所でしょうか(ダメじゃん・笑)。予算の関係もあるんでしょうけど、何かもうちょっとうまく出来なかったものかなぁという気がしましたねぇ。