監督・製作:フィリップ・J・ロス
出演:オリヴィエ・グラナー(ショーン・ランバート)
ナイジェル・ベネット(ババロ)
ロジャー・R・クロス(マカリスター)
エリザベス・グレイセン(アドリアナ・サイクス)
アレックス・ジョルグ(リヨン・ハッチ)
エイドリアン・ウィルキンソン(ドーン・デシルア)
フリスト・ショップフ(ゴルシコフ司令官)
イブ・シャー(宇宙人)
一方、施設内で銃声がしたのが聞こえたショーン達は、ロシア兵の制止を振り切り中に突入する。
一人でチームを離れて電話をかけに行ったショーンは宇宙人の襲撃を受けてしまう。今回の宇宙人は女型で、地球に来た目的を“復讐”だと言うのだった。
(感想)
『ファースト・インベイド』の続編ですが、実はリリースされたのはこの『インベイド』の方が先だったりします。なぜ続編の方を先にリリースしたんでしょうね?この『インベイド』をリリースしたビデオ会社は、『ファースト・インベイド』の存在を無視したのか知らなかったのか、いったいどっちなんでしょう。
さて内容ですが、前作では麻薬組織の連中がいるメキシコの町が舞台でしたが、今度はロシアの核施設が舞台となり、裏で何か良く無い事を企んでるロシア軍司令官が存在してます。やはり、主人公達と宇宙人の対決だけでなく、何か他の悪者が話に絡んでくるんですね。と言っても、密接に関わってくるというわけじゃなく、“たまたまその場にいた”みたいな、ちょっとした絡みではあるんですけどね。
前回は西部劇に出てきそうな感じの町が舞台で、見晴らしも良かったんですが、今回の舞台は狭いうえに迷路のようになっている建物内ということで、スリルと緊迫感が多少増しましたね。さらに、前作ではほとんどやらなかった、「変幻自在の宇宙人が“誰かに化けているかもしれない”というサスペンス」を今回は演出してきました。
敵となる宇宙人のデザインは一新されて、女の形になってました。そして性質も、最初にコピーした人間の姿になりたがるというT−1000仕様でした。前作ではそんな事無かったと思うんですが、銃で撃たれた所に波紋のような形のへこみが出来るという、まさにT−1000そのままの着弾演出。でも、なんで今更『T2』をパクりだしたんでしょうかね(笑)。
ちなみに、今回地球に来た目的は、「夫を殺された復讐」だそうな。宇宙人にも結婚という概念があるんですね。
前作でも出て来た対宇宙人兵器が今回パワーアップして登場し、さらに別のとんでもない殺傷兵器も出て来ました。撃つと無数の刃が飛び出して敵をズタズタにするというデンジャラスな武器です。その代わり、一発しか撃てないという役に立たないっぷり(笑)。パワーアップした対宇宙人兵器も、一発撃つと、次に撃つまでに長い充電期間が必要という、これまた使いづらい武器でした。外見は異常にデカいんですけどね。何とも、でくの坊な兵器ですな。
驚きなのは、この数々の新兵器では宇宙人を殺せないところですね。前作から4年経ってる設定だというのに、まともな兵器を開発してなかったんですね。
ちなみに、この新兵器。デカさの割に、持ち歩いてる俳優があまり重そうにしてなかったところを見ると、プラスチックか何かで出来てるんでしょうね(笑)。
主演は前作同様オリヴィエ・グラナーですが、どうも前作を見た時から思ってたんですが(ちなみに私は『ファースト〜』の方から見ました)、何か、顔が強そうじゃないんですよね。どことなく、ジェフリー・コムズみたいなタイプの顔ですし。でも、そんな顔の男が、戦闘が始まると突如としてマーシャル・アーツを使い始めるという辺りのギャップは見てて面白いです。