シークレッット・プラン
<LAND OF THE FREE>
98年 アメリカ映画 97分

監督:ジェリー・ジェームソン
製作・共同脚本:ロナルド・ジェイコブス
出演:ジェフ・スピークマン(フランク・ジェニングス)
   ウィリアム・シャトナー(エイダン・カーベル)
   リサ・ダー(アン・ジェニングス)
   クリス・レモン
   チャーリー・ロビンソン
   ラリー・セダー
   ジョン・フューレイ

(あらすじ)
エイダン・カーベル上院議員の選挙参謀として活躍しているフランク・ジェニングス。だが、海軍時代の友人から、自分のボスであるカーベルが、選挙資金のために武装テロリスト集団と裏でつるんでいるという話を聞く。
密かに調査を始めたフランクは、それが事実であった事を知ってしまい、ボスのカーベルと裁判で争う事となる。
だがフランクに証言をさせない為、フランクとその家族に刺客が差し向けられるのだった。

(感想)
私が初めて見たジェフ・スピークマン主演作です。このジェフという男、パッと見、あまり強そうな感じはしないんですが(デビューした頃より太ってきてるし)、いざ格闘シーンが始まると、それはもう、凄い立ち回りを始めるんです。最初の格闘シーンを見ただけで「こいつは凄い!本物だ!」とか思ったものでした。
映画の内容は、政治家が裏で悪いことをしているという陰謀系のサスペンスに、主人公とその家族が敵の殺し屋に襲われるところをアクションで描いています。
アクションシーンの出来は、スピークマン映画の中でもかなりいい出来です。この人の格闘アクションは主に連続攻撃が主体で、上手く撮らないとただ敵をポコポコ殴ってるように見えてしまうという難点があるんですが、この映画では見事に連続技が決まって見えるようにうまく撮られてます。
終盤のカーチェイスシーンも、B級映画のカーチェイスシーンによくある、追突された車が不自然に宙を舞うという演出がなされてて、見た目の迫力はあります。ただ、その時のBGMがメチャクチャしょぼいのが残念。
たまに、『ダイハード』や『スピード』など、有名アクション映画のワンシーンを参考にしたような場面も出てきます。特に、主人公フランクがビル内で敵の追っ手から逃げるのに、屋上に出て、愚痴りながらも体にホースを巻いて飛び降りるという、ほぼ『ダイハード』そのまんまの場面も登場。ただホースが「なんでそんな場所にあるんだ?」という、不自然な位置にあるんですが(笑)。