レジョネア 戦場の狼たち
<LEGIONNAIRE>
98年 アメリカ映画 98分

監督:ピーター・マクドナルド
共同製作・共同脚本:ジャン=クロード・ヴァン・ダム
音楽:ジョン・アルトマン
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム(アラン)
   ニコラス・ファレル(マッキントッシュ)
   アデウェール・アキムノーエ・アグバジェ(ルーサー)
   ダニエル・カルタジローン(グイド)
   スティーブン・バーコフ(スティンカム司令官)
   ジム・カーター(ガルガーニ)
   アナ・ソフレノヴィック(カトリーナ)

(あらすじ)
1925年。酒場の賭けボクシングのチャンプだったアランだが、マフィアのボスから八百長試合を強要される。しかし約束を破り、マフィアから追われる身となってしまう。
身を隠す為に、外人部隊に入隊をするのだが、そこではさらに過酷な運命が待っているのだった・・・。

(感想)
ヴァン・ダム映画といえば、マッチョな格闘物映画を思い浮かべますが、この映画は今までのヴァン・ダム映画とはかなり趣が異なってます。まず、ヴァン・ダムのトレードマークの、足技(回し蹴り)、開脚、一人二役のどの要素も含まれていないんです。
監督が『ランボー3』のピーター・マクドナルドで、ジャンルが戦争アクションということで、そのまんま『ランボー3』のような映画を予想してしまいがちですが、これもちょっと違い、外人部隊とその主要メンバーのドラマが話のメインなのです。
「ヴァン・ダム映画」「娯楽アクション」を想像して見てしまうと、かなりガッカリしてしまうかもしれませんが、「外人部隊の連中の熱い友情のドラマ」として見れば、かなり出来のいい映画です。 過去のヴァン・ダム映画の中では、『ライオンハート』と感じが近いかもしれません。

アクション面では、後半の砦での攻防戦はかなり迫力があります。「砦で敵の大群と絶望的な戦いを繰り広げる」といえば、名作「スターシップ・トゥルーパーズ」の後半にも似たシーンが出てきます。あちらは金の掛かった大作なので、視覚的な迫力では劣るかもしれませんが、こちらもノーCGの戦闘シーンの迫力というのを見せてくれます。
音楽はジョン・アルトマンという、あまり有名じゃない人ですが、結構いい曲でした。哀愁漂うラストシーンから続くエンドクレジットのテーマ曲も良かったです。