監督:カート・アンダーソン
出演:ジェフ・ウィンコット(ショーン・トンプソン)
シンシア・ラスロック(ビリー・ブレイク)
ビリー・ドラゴ(クランツ警部)
ポール・ヨハンセン(スペンサー・ハミルトン)
エバン・ルーリー(タナー)
デボラ・ドリッグス(ティファニー・マイケルズ)
(感想)
『マーシャル・ロー2』という原題が示す通り、実は続編物の映画のようでした。前作は邦題『ハード・リベンジ』というタイトルで、これじゃ続編かどうか何て分かりっこないです。でも、多分ストーリーに繋がりは無いと思うので、この二作目から見ても特に問題は無かったですけどね。
ストーリーは、カンフーマンとカンフーウーマンのコンビが同僚の死の謎を調べる、というもので、定期的に主人公が暴漢に襲われるシチュエーションが起きてカンフーアクションが始まったりします。
主演のジェフ・ウィンコットも、共演のシンシア・ラスロックも、見るからに格闘技経験者なマーシャルアーツアクションを見せるんですが、どうも、2人とも動作の流れが遅めで、アクションにスピード感が無いんですよね。さらに、やられ役のスタントマンのせいかもしれないですが、攻撃に重さも感じられないんです。
ウィンコットも、後ろ回し蹴りからローキック連打、ジェフ・スピークマン的な連続チョップなど、色々と華麗な技を見せるんですが、何が原因なのか、その動作一つ一つに常に迫力が欠けてる感じなんですよね。ラスロックの方はそれにプラスして、動きがかなり遅いです。
どちらも、技単品で見ると、ちゃんと見栄えもしてるし動作もサマになってるんですが、“格闘アクションシーン”としてみると、少々物足りないものがありましたね。
実は、私はこの映画で初めてジェフ・ウィンコットを見たんですが、この映画では凄い人なのかどうかよく分からなかったですね。何か、「ヴァン・ダムからスター性を引いて地味にした」というような印象でした(ダメじゃん・笑)。
ですが、「目で技を追えないぐらい忙しい編集&カメラワーク」のアクションシーンを見せられるよりははるかにマシではありますけどね。それに、この映画自体も、見てて飽きない程度のストーリーに、定期的に挿入される格闘アクションシーンと、その構成自体はこの手の映画として全く問題の無いものなので、「とりあえず、格闘シーンが見られればOK」という人なら充分楽しめると思います。