監督:アクセル・デ・ロケ
アクション監督:ドニー・イェン
出演:ミッキー・ハート(ヨッシュ・エンゲル)
マリア・ペッツ(リザ)
スザンヌ・ホス(ジャッキー・ウィンター)
姪は強盗団に見つかり、捕らえられてしまった!だがヨッシュは不敵な笑みを浮かべつつ、得意の空手で武装強盗団に襲いかかるのだった。
(感想)
今更な感のありまくりな『ダイハード』の亜流です。どうもこの映画、ドイツのテレビシリーズのパイロット版か何からしいですね。当時の向こうのテレビ映画界ではハリウッド映画のネタをよく頂いてましたからね(笑)。
アクション系のテレビシリーズですが、そのアクションは主に主人公の格闘に重きを置いたものになっています。なにしろ、アクション監督にドニー・イェンを招いていますからね(ただ、全てのシリーズにドニーが関わっているのかは不明です)。
で、映画のメインである、主演俳優の格闘アクションですが、かなり見応えのあるいい動きをしていました。格闘技よりもダンサーの経験者みたいな感じの動きでしたね。もう、とにかく、しなやかで柔らかい動きをするんです(悪く言えばフニャフニャした動き・笑)。もう“動き”で完全に見る人を圧倒してくれます。
それにしても、テレビ映画という事で予算はかなり少ないんですが、「舞台となるビルと空手マン」を用意しただけでこれだけのアクション映画を作ってしまえるところが凄いですね。向こうのアクション物テレビ映画はレベル高いですねぇ。でも、これだけ動ける人がいれば、作るのもかなり楽でしょうけどね。
ストーリーにはもう一人、熱血女刑事が絡んできて、冒頭にはこの人の格闘シーンが出てくるんですが、これがもう、“ただ動いてるだけ”みたいな情けないもので、この映画の出来自体が心配になったものでした。
ドニー・イェンの指導によるアクションも、「ちゃんと動ける人」がやらないとカッコ悪いだけなんですね。