監督:ジャック・ショルダー
音楽:マイケル・ケイメン
出演:キーファー・サザーランド(バスター・マクヘンリー)
ルー・ダイヤモンド・フィリップス(ハンク・ストーム)
ロブ・ネッパー(マリノ)
ビル・スミトロビッチ(マイケル・フィンチ警部補)
ジャミー・ガーツ(バーバラ)
フロイド・ネスターマン(レッド・クロー)
(感想)
コンビ物の刑事アクションです。対テロリストアクションのような派手さは無いですが、アクション映画の基本みたいな感じで、見てて面白いですね。
コンビ物の映画は他にも色々と製作されてて、コンビを組む二人のキャラクターも様々です。この映画では、主人公は白人の刑事と典型的ですが、相棒になるのはネイティブ・アメリカンで、刑事ではない男です。この、ルー・ダイヤモンド・フィリップス演じるハンクという男の存在とキャラクターが、他のコンビ物刑事アクションとの差になるので、とっても重要な役割です。
で、このハンクですが、主人公のバスターも危険をものともしない突進型のキャラですが、それに輪をかけた猪突猛進型の男です。冒頭では車で逃げる犯人一味を走って追いかけてましたからね。それで追いつけないと分かると、その後は、車を盗んでまで追いかけてました(笑)。ただ、ルー・ダイヤモンドは、ハンクをかなり冷静なキャラとして演じてるので、このギャップが見ててかなり面白いです。
また、格闘技術や追跡の技術もバスターを上回っていて、まるで何でも屋みたいです。
主役のバスターの方は、もっぱらストーリーを進めるのが役割みたいな感じで、目立った活躍も特にしないです。何しろ、冒頭から撃たれて瀕死になってるんですからね(笑)。まあ、二人とも万能型だったら面白くないですからね(『デッドフォール』みたいなスーパー・コップというキャラなら別ですが)。
ただ、敵が何か小物っぽいのがちょっと・・・、盛り上がりに欠ける感がありますね。マリノという奴、冷静沈着型の「キレたら怖いぜ」みたいなタイプなんですが、そのキャラクターの割には行動が行き当たりバッタリ的なんですよね。槍を盗んでったのもよく分からないですし、行く先々で人を殺し過ぎるというのは、とてもプロの行動に見えないです。部下は何でこんな奴に付いていってるんでしょう。
もしかしたら、親父がエラい人なのかもしれないですね。マフィアの幹部クラスとか。部下が思ったよりも多くないのは、親父がエラい人だから、仕方なく付いている連中なのかもしれないです。
もしも映画が当たったら、今度はマリノの親父が復讐に現われるという話になったのかもしれませんね。う〜ん、それも見てみたいですねぇ。バスターとハンクのコンビももう一作ぐらい見てみたいですし。