シューター
<THE SHOOTER/HIDDEN ASSASSIN >
94年 アメリカ映画 104分

監督:テッド・コッチェフ
出演:ドルフ・ラングレン(マイケル・デイン)
   ジョン・アシュトン(アレックス・リード)
   マルーシュカ・デートメルス(シモーヌ・ロゼット)
   ギャバン・オヘーレー(ディック・パウエル長官)
   アサンプタ・セルナ(マルタ)
   シモーン・アンドレア(アルベルト・トレーナ)
   パブロ・スコラ(ハン・ベルガード)

(あらすじ)
アメリカで犯罪を犯した後国外に逃亡した外国人を、アメリカ国内で裁判を受けさせる為に連行するのが任務の司法省連邦保安官、通称“シューター”。

アメリカで要人の暗殺をした女、シモーヌ・ロゼットの逮捕の為にプラハにやってきたシューターのマイケル。だが、マイケルの直感は彼女が真犯人ではない事を告げていた。しかし任務の為、逃亡するシモーヌを追跡するマイケルは、ついにシモーヌを捕まえる事に成功する。だが空港まで連行する際、全てが陰謀である事をシモーヌから聞かされるのだった。

(感想)
とにかく、ドルフがかっこいいの一言に尽きるといっても過言ではない、そんな映画です。話が進むにつれ、主人公が心身ともにボロボロになっていく様が壮絶ですらありますね。ラストの方では思わずドルフに声援を送りたくなるぐらい、見てて力が入ってしまいます。
今作のドルフはアクション面でもかなり魅せてくれます。映画によっては、主人公は強い設定なのにモタモタしたアクションをしたりする場合がドルフの場合あるんですが、この映画ではその辺のバランスが絶妙でした。
『ダイハード』並に主人公が酷い目に遭うような内容なんですが(ラストは血まみれのシャツで屋根の上を真犯人を追って走り回ったりします)、決める所ではバッチリと決めてきます。回し蹴りもほとんど出ないですが、出るところでは奇麗に決まり、銃撃シーンでは二丁拳銃を使ったりします(しかも不自然に使い始めるというわけでもなく)。
同じ「ドルフ主演アクション映画」でも、魅力をうまい事引き出してくれる監督の元だと、アクションの輝きっぷりが段違いに凄くなりますね、この人は。

ストーリーの内容は、犯罪者を捕まえに来た連邦保安官が、逮捕するはずの女暗殺者に惚れてしまうというようなお話しです。この辺の恋愛要素が、アクションの邪魔にならない程度にうまくストーリーに絡んでました。それに、全体的に青っぽい感じの色使いもいいですね。何だか、エンターテイメント映画っぽくない感じで、珍しくていいです。

ちなみに、テレビ放映の際は『女スパイ・標的の罠』というサブタイトルが付くらしい。何か、いかにもテレビでやってるB級映画のサブタイトルといった感じでいいですね(でも、ソフト版には恥ずかしいから付いてて欲しくない・笑)