監督:マイケル・ミラー
共同製作:アーロン・ノリス
出演:チャック・ノリス(ダン・スティーブンス)
ブライアン・リビー(ジョン・カービー)
トニ・カレム(アリスン・ホーマン)
スティーブン・キーツ(ドクター・フィル・スパイアス)
ロン・シルバー(ドクター・トム・ホーマン)
スティーブン・ファースト(チャーリー副保安官)
ウィリアム・フィンレイ(ドクター・ポール)
ステファニー・デュナム(ナンシー・ホーマン)
(感想)
銃で撃とうが高いところから落っことそうが、何をしても死なない無敵の殺人鬼が人を殺しまくるホラー映画です。
大抵、この手の映画に出てくる保安官は全然役に立たないものですが、この映画に出てくる保安官は演じるのがあのチャック・ノリスです。チャックVS無敵の殺人鬼の戦いが見られるという、夢のような映画なわけですよ。
しかし!何とこの殺人鬼ジョン・カービーという奴、チャックでも歯が立たないぐらいのスゴい奴なんです。あのチャックが戦闘中、「逃げ」を選択する場面が出るという事態に!その後の一対一のバトルでも危うく殺されかかったところを、一緒にいた恋人に助けられるなど、かつてないほどの苦戦をするんです。
最後はどうなるのかは書きませんが、まあホラー映画的にはありがちなラストです。ただ、チャック映画的には・・・!?
この映画、チャック主演という事でアクション(サスペンス風味)映画だと思われがちですが、これはどう見てもホラー映画ですね。監督の演出もかなりホラー入ってます(でも、ここではアクション映画の感想コーナーに入ってるんですが・笑)。
特に中盤の、カービーが以前主治医だった精神科医の家に行って、その精神科医と妻の二人を殺すシーンはなかなか怖いです。さらに、精神科医の妹で、チャック演じるダン保安官の恋人が惨劇の後にこの家を訪れるシーンでの死体の配置の仕方が『13日の金曜日』や『ハロウィン』を彷彿とさせるような感じになってます。
また、恐怖演出の一つとして、人物の背後に殺人鬼がヌッと現れるという感じのシーンで、普通はそこで効果音を流して恐怖を煽ったりするんですが、この映画ではたまに、効果音無しで、普通に人物の背後に犯人が登場したりします。何か、意表をつかれたようで、結構怖い演出法でした。
あと、このカービーという男、常に無表情で言葉も喋りません。マスクは被ってないんですが、この無表情な顔と目が妙に恐ろしい。しかもたまに変な動きをしたりします。
ちなみに、序盤にはちゃんとチャックのデモンストレーションシーンが入ってて、酒場での大乱闘シーンが出てきます。ファンサービスというやつでしょうか。まあ、せっかくチャックが主演なんですから、こういうシーンも無いと寂しいですよね。