監督:マーク・A・Z・ディッペ
音楽:グレーム・レベル
タイトル・デザイン:カイル・クーパー
出演:マイケル・J・ホワイト(アル・シモンズ/スポーン)
ジョン・レグイザモ(クラウン)
マーティン・シーン(ジェイソン・ウィン長官)
テレサ・ランドル(ワンダ)
ニコル・ウィリアムソン(コグリオストロ)
D・B・スウィニー(テリー)
(感想)
『バットマン』『スパイダーマン』みたいな、コミックを映画化したものです。今までにも数々のコミックヒーローが映画化されてきましたが、「映像化した際のヒーローの見た目のカッコよさ」はかなりのものでしたね。
まず、着ているのがタイツじゃないですし、顔を覆うマスクのデザインもいい。普段は素顔を出してるんですが、焼死させられたという設定なので、常に焼けただれた顔と少々不気味な素顔です。でもピンチになるとマスクが自動的に顔を覆ってくれます。
このマスクも、体から飛び出す鎖やトゲといった武器も全部、スポーンが身にまとっている(それとも体の一部なのか?)鎧を、スポーンの意思で形を変えているものらしいです。何だか複雑ですが、便利な特殊能力ですね。さらに、身体能力も向上されてて、傷も瞬時に治してしまえるという、ヒーローの中でもかなり強い部類のようです。
そのせいか、敵もまたビッグな奴で、地獄の世界を支配しているとかいう物騒な化け物に、人の約2〜3倍ぐらいの大きさの怪物など、尋常じゃない相手です。
ですが、映画を見ててもあまり燃える部分が無いのは、アクションシーンのほとんどがSFXまみれになってるせいなのかもしれないですね。かと言って、SFXを使わないと完全には映像化出来ないけですし、難しいところです。多分、映像化するのがちょっと早過ぎたのかもしれないですね。CG技術がもっと進化してから手を出した方がいい題材だったのかもしれません。
ですが、美術面や照明とか全体的にダークな雰囲気でかなりいい感じです。スポーンを演じるマイケル・J・ホワイトの動きもカッコよくていいですし、CGも、使い過ぎというのを気にしなければ、今見ても割と出来がいいです。
また、この映画の見所の一つに、ジョン・レグイザモ演じるクラウンの、一言で言えば「悪ノリ」演技というのがあります。『バットマンフォーエバー』のジム・キャリー&トミー・リーコンビ同様、あまりにノリ過ぎて主役を食うぐらいの勢いです。レグイザモの演技も見てて面白いんですが、少々しつこくてクドいですね(笑)。