監督:アルバート・マグノーリ
出演:ジェフ・スピークマン(ジェーク・バレット)
クリストファー・ニーム(フランクリン)
ジェニファー・ガッティ(レベッカ)
(感想)
前半は『ラストマン・スタンディング』のように、抗争を続ける2大組織の間を、主人公バレットが行ったり来たりするという展開です(用心棒になるわけじゃないですが)。
それぞれのボスと話をつけるシーンで、ボスは仲間を大量に引き連れて、今にも襲ってきそうな風情なのに、一人で臆することなく話をつけるスピークマンの堂々とした姿が、もうカッコ良過ぎです。
まあ、組織と言っても、所詮はボスもメンバーも銃を持ってイキがってるだけの小僧の集団なんで、格の違いというやつでしょうかね。
後半は、謎の黒幕集団との追いつ追われつのアクションが展開されるんですが、何故かこの辺りから主人公の行動に杜撰さが出てきて、余計な犠牲者が出たりします。それに、敵の一人との格闘シーンで、見せ場であるスピークマンの連続攻撃がポコポコ叩いてるように見えてしまってるんです。まあ、映画の撮影なんで、相手のスタントマンに怪我をさせないように力を抜いて殴ってるわけなんですが(または寸止め)、それが見てて分かってしまうのはちょっとまずいです。
後半部で多少テンションは落ちるものの、ラストで盛り返してきます。特に、最後のスピークマンの決めゼリフはあまりにカッコ良過ぎて笑ってしまいますね。アクション映画ファンなら大喜び間違いなしのこの決めゼリフを聞くためだけでも見る価値有りです。
ところで、映画の序盤に、この手の映画の主人公がコンビニに行くと必ず起こる事態が起きます。「お約束シーン、スピークマン編」といった感じでしょうか(笑)。でも、こういう、アクションヒーローがザコ悪党を退治するという場面は爽快で大好きですね。