サバイビング・ゲーム
<SURVIVING THE GAME>
94年 アメリカ映画 96分

監督:アーネスト・ディッカーソン
出演:アイス・T(メイソン)
   ルトガー・ハウアー(バーンズ)
   ゲイリー・ビジー(ドクター・ホーキンス)
   F・マーレイ・エイブラハム(ウォルフ)
   チャールズ・S・ダットン(コール)
   ジョン・C・マッギンリー(グリフィン)
   ウィリアム・マクナマラ(デレク)
   ジェフ・コーリイ(ハンク)
   ブタ(フランク)

(あらすじ)
親友と、ペットにしていた犬を続けて亡くしたホームレスのメイソンは、失意の中、町をうろついていた。その姿を見た、ボランティアでホームレス達に食料を配っていたブラザーのコールは、メイソンにある仕事の紹介をする。その仕事とは、狩猟のガイドだった。狩猟の経験などないメイソンだが、雇い人のバーンズは二日間の講習を受ける事を条件に雇ってくれるのだった。
そしてメイソンは講習の現地であるオレゴンの山奥に、バーンズ、そしてコールと共に飛行機で赴く。別の飛行機で狩猟の参加者も来ていた。
翌日の朝。事態は急展開を向かえる。なんと狩猟の獲物は動物ではなく、メイソン自身だというのだ。罠だったのだ!
果たして、自称、持久力に自信のあるホームレス、メイソンは生き延びる事が出来るのか!?

(感想)
山中を舞台に人間狩りを目的とした追走劇が繰り広げられる!という映画です。
アイス・T演じる主人公のメイソンは、元特殊部隊とか、ベトナムの勇士だったなどの前歴のない、ただのスラム出身のルンペンなので、罠を仕掛けて追跡者を始末するなどという事が出来ず、基本的にはただ逃げるだけです。
ただ、数年前までは安月給ながら仕事も持っていた、多少は学のある男です。いわゆる、「普通の男」という感じで、見る側にとっては等身大のキャラクターという事になります。そんなわけで、「もし自分だったらどう行動するだろう」という事を考えながら見る事が出来ます。

しかし、金持ちの歪んだ欲望というのは、度々映画で取り上げられますね。大金を払って、人を殺してみたいという心理はどこから来るんでしょう。思考回路は「どうして人を殺しちゃいけないんですか?」とのたまってるアホ中学生となんら変わらないですね。