ザ・チャイルド
<WHO CAN KILL A CHILD?>
76年 スペイン映画 112分

監督:ナルシソ・イパニエスセラドール
出演:ルイス・フィアンダー
   プルネラ・ランサム
   アントニオ・ランソ
   ミゲル・ナルロス

(あらすじ)
スペイン沖の孤島にバカンスにやってきた夫婦。だが、その島には何故か大人の姿だけが見当たらない。
実は島の大人たちは全員、子供達によって殺されていたのだ。そして子供達は夫婦にも襲い掛かってくるのだった。

(感想)
昔、劇場公開&テレビ放映をしたのみで、長らくビデオ化がされてなかった、いわゆる幻の名作というやつです。
何故、ビデオ化されなかったのか。それはやっぱり、映画界のタブーを堂々と扱っていたからなんでしょうね。とにかく、いたいけな子供達がまるでゾンビのごとく、集団で襲いかかってきます。手にはナイフや包丁といった刃物を手にしてる輩までいる始末。
これだけでもヤバいのに、主人公は身を守る為に、子供達を銃で撃ち殺したりします。うーん、ヤバいですね。良識派の人が見たら失神しそうです。
でも現在、現実の世界でも、子供がナイフやらカッターやらを持って襲ってくる世の中になっているので、ビデオ化も妥当といったところなんでしょうかね(子供と言うか若者か)。

この映画、原題を直訳すると「誰が子供を殺せるか?」となります。相手が子供という事で、島の大人たちは反撃する事も出来ず、全滅させられてしまいました。何だか今見ると、これが教訓のような感じがしてしまいますね。こっちの命を奪おうと襲ってくる以上、相手が子供だろうが反撃すべきなんですよね。ラストシーンもその事を如実に物語っているように見えます(穿った見方か?・笑)。