クリスティーン
<CHRISTINE>
83年 アメリカ映画 110分

監督・音楽:ジョン・カーペンター
原作:スティーブン・キング
出演:キース・ゴードン(アーニー)
   アレクサンドラ・ポール(リー)
   ジョン・ストックウェル(デニス)
   ロバート・プロスキー(ダーネル)
   ハリー・ディーン・スタントン(ジャンキンス)

(あらすじ)
いじめられっこの高校生アーニーは、ほぼ廃車状態の赤い車を見つけ、それがいたく気に入る。持ち主に売ってもらい、修理を施すと見違えるほど立派な車となった。だが、この車は呪われた悪魔の車だったのだ。呪いのせいか、アーニーも段々、危ない性格に変わっていくのだった。

(感想)
原作スティーブン・キング、監督ジョン・カーペンターという夢の顔合わせが実現した映画です。
内容はどことなく『シャイニング』を彷彿とさせるもので、呪われたホテルと狂っていく管理人が、この映画では、呪われた車と狂っていく運転手に置き換えられています。
この車がなぜ呪われているのか、どうして一人で動いたり、自動修復ができたりするのかという事には一切触れられず、ただ謎のまま人を襲い、持ち主のアーニーも謎のまま凶暴になっていく。そのあたりにジワジワと染み出してくるような恐怖があります。

私は原作の方は読んでないので比較はできないですけど、話によると原作とは結構違うらしいですね。キング原作の映画化は難しいとよく言われていて、特にホラー系の原作をそのまんま映像化したものは大抵、駄作に終わるらしいです。でも、この『クリスティーン』は、さすが監督がカーペンターだけのことはあります。まあ、ことホラーに関してはこっちもプロですからね。原作をそのまんま映像化なんてマネをするわけがないですね。
ただ、万一改変部分が原作者の意に添わないものだった場合、後に原作者本人がグチグチ言ってくる可能性があるので気を付けないといけません(笑)。