手首切断!悪魔のゾンビノイド
<DEMONOID>
81年 アメリカ映画 85分

監督・製作:アルフレッド・ザカリアス
出演:サマンサ・エッガー(ジェニファー・ベインズ)
   スチュアート・ホイットマン(カニンガム神父)
   ロイ・キャメロン・ジェンソン(マーク・ベインズ)
   ルー・サンダース(レオ・マトソン巡査部長)

(あらすじ)
メキシコの坑道でお宝の発掘をしているマークに会いにきた妻のジェニファー。だが、雇った現地の発掘人達が、その坑道には不吉な伝説があるという事で仕事をしてくれないのだった。そこでジェニファーとマークは二人だけで坑道に入り、何も無い事を証明しようとする。しかし伝説の通り、その坑道の奥には悪魔崇拝の神殿のようなものがあったのだ。マークはそこにあった箱を、呪いなんてないことを証明するために持ち帰ってしまう。お陰で、人の手首に乗り移る、一風変わった悪魔"デモノイド"が復活してしまった!
呪われてしまったマークは焼身自殺を図り、その手首だけが死体から切り離され、行方不明となった。手首は次の犠牲者を求め、さまようのだった。

(感想)
手首から手首へ乗り移るという変わった悪魔が登場します。悪魔本体は一瞬シルエットで出るだけですが。
呪われた人は気が狂って他の人を殺したり、自分の手首を切って分離状態になりたがったりしますが、最終的には坑道に入っていったマークの妻、ジェニファーを殺すのが目的らしいです(理由は不明)。
それを守ろうとする神父さんが登場するなど、オカルティックなストーリーで、流血惨事や惨殺死体が出るようなタイプのホラーでありませんでした。
邦題は『悪魔のゾンビノイド』となっていて、タイトルに“ゾンビ”が入ってますが、ゾンビは出てきません。ハッタリタイトルなので注意!

オープニングで、呪いにかかった女が数人の男達に手首を切り落とされるシーンが出てきて(服装から、全員悪魔崇拝者と思われる)、そのどさくさで女が巨乳をポロリとするので、「のっけからこんなシーンが出るとは、これはそういうタイプの映画かな?」と思わせておいて、お色気シーンはこれ以降出てこなかったりします。残念。
全体的に、これといった見せ場もなく、淡々と話が展開していくので、このオープニングが唯一の見せ場といった感じです。あと、中盤になぜかカーチェイスシーンが入ってて、車が二台ほど横転したりしますが。
ラストも非常に有りがちなもので、もしビデオ屋でこの映画を発見しても、「変わった悪魔が出る映画を見たい」という気分じゃないなら、避けた方が無難という、そんな映画でした。