監督・共同製作:ブライアン・ユズナ
特殊メイク:スクリーミング・マッド・ジョージ
出演:マーク・フロスト(ジョン・ジャスパース)
イザベル・ブルック(ジェイド・デ・キャンプ)
アンドリュー・ディヴォフ(M)
ジェフリー・コムズ(ダン・マーゴリース警部補)
モニカ・ヴァン・キャンペン(クレア)
(感想)
あの『死霊のしたたり』を製作し、『バタリアン・リターンズ』『ソサエティー』などを監督したブライアン・ユズナがコミックヒーロー物の映画を手がけた!
というのがウリの映画です。それが有り難いんだか有り難くないんだかはよく分かりませんが(笑)。
この映画の主役である、ダークヒーロー・ファウストの造形がまたイカしていて、バットマンとスポーンに、X−MENのウルヴァリンを混ぜただけという姿です。
まあ、それはいいとしてですね。普通、いくらダークヒーローとはいえ、ヒーローなんですから、多少は正義の為に戦っても良さそうなものです。それが、このファウストは善良な警察官の腕をぶった切ったりするんですよ。やはり、“ヒーロー”に“ダーク”をプラスするのなら、これぐらい思い切った事をやるべきなのでしょう。多分。
そしてこの映画、「人の腕が切り落とされる」といったグロシーンにプラスして、エロシーンも満載というお得な一品に仕上がってます。エロ+グロ+ヒーローですよ。ちなみに、監督が数ある脚本の中から、この映画を撮るのを選んだ理由が「一般に受けそうだから」だそうです。まさに大正解!
最後には怪しげな儀式の末、巨大な怪物「ホムンクルス」が復活し、額からビームを飛ばすなどし、見てるものを楽しませてくれます。いやぁ、いいですねぇ。最後のボスが額からビームを出して攻撃してくるなんて、夢があって実にいいです。やっぱり、ボスキャラは最低限ビームぐらいは出すべきです。
とにかく、今の時代にまだこんな映画を作ってくれたブライアン・ユズナに敬礼をしたくなる、そんな映画でした。
ちなみに、『死霊のしたたり』でお馴染みの怪優ジェフリー・コムズがなんと正義感溢れる熱血刑事役で登場します。なんと珍しい!あのコムズが正義の熱血刑事ですよ。
と思ったら、中盤頃にあっさり悪魔の手先になってしまいました(笑)。まあ、むしろ「こうでなくては!」と思うような展開ですけどね。