監督:ロバート・マーティン
監修:ルチオ・フルチ
音楽:ジャンニ・エスポジート
出演:ペーター・ガブリエル
ジェシカ・ムーア
ルーシー・アーランド
サッシャ・M・ダーウィン
(感想)
『ゾンゲリア』とは何の関係も無いのに、『新ゾンゲリア』です。
この映画の正式な邦題は『ルチオ・フルチの新ゾンゲリア』で、フルチ監督作なのかと思ったら、何故か監督はロバート・マーティンという人です。フルチは監修という形で映画に携わってるようです。ダブルハッタリな邦題というわけですね。
でも内容は、訳の分からないストーリーに、グチャグチャなグロシーンという、フルチ監督作とどこが違うのか分からないような映画でした。
実はこれ、結構好きな映画です。序盤の、ハミルトン一家が叔母の屋敷に着いてから一人目の犠牲者が出るまでの間、「これからどんな事件が起こるんだろう」という緊張感がよく出てます。
具体的には、いかにも怪しげな「開かずの地下室」があったり、夜中に無言電話がかかってきたり、妻のノーラが「呼んでおいて姿を現さないマーサ」に対して、その存在自体を疑問視したり・・・。
序盤のサスペンス描写が終わると、中盤には一家が一人一人惨殺されるホラー描写に変わるんですが、さすがにフルチが関わってるだけあって、みんな結構グロく死にます。
特にビックリしたのが、一家の末っ子である、多分5、6歳ぐらいのモーリス少年が、チェーンソーで首を撥ねられて死ぬというのを映像で見せてるところ。まず、子供を殺すというだけでもビックリなのに、死に方が一番酷い(笑)。
あと、このモーリス少年は何故か声が吹き替えらしく、顔と声が全然合ってません。なので、普通に喋ってるシーンが妙に不気味でした。