エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター/最後の反撃
<A NIGHTMARE ON ELM STREET PART 4: THE DREAM MASTER>
88年 アメリカ映画 94分

監督:レニー・ハーリン
共同脚本:ブライアン・ヘルゲランド
出演:ロバート・イングランド(フレディ・クルーガー)
   チューズデイ・ナイト(クリステン・パーカー)
   ケン・サゴーズ(ローランド・キンケイド)
   ロドニー・イーストマン(ジョーイ・クルーセル)
   リサ・ウィルコックス(アリス・ジョンソン)
   アンドラス・ジョーンズ(リック・ジョンソン)
   ダニー・ハッセル(ダン・ジョーダン)
   ブルック・ゼイス(デビー・スティーブンス)
   トイ・ニューカーク(シーラ)
   犬(ジェイソン)

(あらすじ)
前作で死んだはずのフレディ。だが、クリステンはフレディの復活を予感していた。
そしてその予感は的中。前作からの生き残りのキンケードとジョーイがあっさり料理されてしまい、ついにフレディの魔の手はクリステンの元へと伸びてきた。そしてクリステンが殺されるその時、「他の人を自分の夢に呼び込める」という特殊能力を使い、恋人の妹、アリスをフレディの悪夢の中に呼び寄せてしまった。実はアリスは夢をコントロール出来る、“ドリーム・マスター”なのだ。

ついにクリステンは殺されてしまい、その後もアリスの友人達も犠牲になっていく。ここに来てフレディの標的が無差別になったのだ。
だが、フレディに殺された友人達の能力はアリスに受け継がれていたのだ。
アリスは単身、フレディの悪夢の世界に突入すると、カンフーでフレディと対決するのだった。

(感想)
すみません、もはや私の脳ではこの映画を理解する事が出来ませんでした(笑)。上で書いたあらすじもどこまで合ってる事か・・・。
今までは「フレディに何が出来て何が出来ないのか分からない」という状況でしたが、今回はそれプラス、「アリスに何が出来て何が出来ないのか分からない」が加わってしまいました。殺された友人達の能力を受け継いでる、というのは合ってるんでしょうか。いきなりカンフーマスターになったのは、兄の力を受け継いだせいなのか、それとも『マトリックス』の世界みたいに、夢の中では何でも出来るという事なのか・・・。
そうそう、この夢の世界で何が出来て何が出来ないのかもさっぱり分からないです。

監督がレニー・ハーリンという事で、映画の雰囲気がホラーと言うより、アクション映画みたいになってます。アクションシーンが出るわけでもないのに、画面からは強烈な「アクション映画臭」が漂ってきていました。まあ、さすがレニー・ハーリンといったところでしょうか。ちなみに、この頃はあまり建物を爆破したりしません(多分、予算の都合上)。
ですが、後半になるとかなり気色悪いシーンも出て来ます。それも「グロ!悪趣味!」と画面に向かって叫びたくなるような酷いシーンです。

このように、表面だけみると、イカしたアクション・ホラーといった感じですが、ストーリーがあまりに理解不能。まだルチオ・フルチの映画の方が分かりやすいぐらいです。
この映画、前に2回ぐらい見てるはずなんですが、ほぼ全てのシーンを忘却していたのも頷けます。きっと、見ながら、あまりに意味不明で考えるのをやめたんでょうね(笑)。ですが、アリスがいきなりスーパーヒロイン化して、フレディにカンフーで挑むシーンだけは覚えてました。よほどインパクトがあったのか、ヒロインの名前まで覚えてましたからね。何せこの人、終いには、腰に隠し持っていた道具(死んだ友達が作った)から電撃ビームを出したりしてましたからね。もはやコミックヒーロー映画状態です。

最後は何かわけが分からないまま、フレディが内側からビリビリやられて死ぬんですが、もし自分がこの映画の主人公だと想像して、どうすればフレディに勝てるのか、どうやったらフレディを殺せるのか全然分かりません。今、倒した所を見たのに(笑)。