監督・製作・脚本:ウィリアム・ウェズリー
出演:ルー・ダイアモンド・フィリップス(ジャック・ラ・ロカ)
ロリ・ペティ(ステファン)
スティーブン・ウィリアムズ(ラビット)
L・Q・ジョーンズ(悪徳保安官)
デイル・ミッドキフ(PT)
アレックス・マッカーサー(ミック)
メルセデス・コロン(メリー)
ロブ・ロイ・フィッツジェラルド(ジョー)
アダム・バーニー(ギル)
(感想)
この映画、全体的にホラーという感じはあまりなく、感覚はB級アクションに近いですね。ルー・ダイアモンド・フィリップス演じる主人公ジャックもヒーローっぽいキャラクターで、序盤のアクションシーンでは二挺拳銃も披露します。また、護送する証人ラビットとジャックの掛け合いも面白いです。お喋りで、やたら愚痴をこぼす黒人という、ややステレオタイプ的なところもありますが、演じるスティーブン・ウィリアムズが味のあるキャラクターに演じていました。
で、こんな方々が呪われたルート66号(通称ルート666)に出没する4体の受刑者ゾンビと接近遭遇するわけです。
でもこの受刑者ゾンビとやら、ゾンビというか、亡霊に近いような存在でしたね。道路工事の時の事故で死んだ事になっているのですが、実はある人物に殺され、道路の真ん中に埋められたという末路だった為、さながら地縛霊のごとく、この道に彷徨っているのです。
で、このルート66において、アスファルトか近くのコンクリートなどで血を流したりすると、その匂いに引き寄せられるようにして登場してくる事となるのです。
ただ、こういう国道的な道路で「血を流す」というのはそう頻繁に起こる事じゃないと思いますし、ましてここは閉鎖された道路ですからね。この受刑者ゾンビ達が出現する機会なんて万に一つぐらいの確率だったんじゃないだろうか(それとも、アメリカだと道路で流血事件が起こるなんてザラだったりするのか)。
ともかく、晴れて登場してきた受刑者ゾンビ達ですが、それぞれ固有の武器を所持していて(多分、工事中に使っていた道具)、人を襲うときもその武器を用いてきます。その種類はハンマー、つるはし、チェーン、そして電動ドリル!
どれも人殺しに適したウェポンで、聞いただけでワクワクしてきますが、獲物が少なすぎるせいで、活躍の印象が薄いですね。こういう武器を持つのなら、閉鎖された道路ではなく、若者が大勢いるような場所(湖とか)に出るべきでした。