監督・製作:ポール・ウィン
監督・脚本:ブレノン・ジョーンズ
出演:エリック・アレグリア(ナバロ)
エリナ・マデイソン(スターリナ・ディバイン)
ジェリー・ロドリゲス(ノリエガ刑事)
キャルヴィ・パボン(ソフィア)
レイトン・マシューズ(メイソン)
トレッチ(ドクター・グッドスピード)
ビクター・ロペス(パブロ)
だが、ついに人間の犠牲者が出てしまう。ナバロはディバインと協力して捜査をするが、しゃしゃり出てきたアホ刑事に邪魔をされるのだった。
(感想)
よくあるタイプの動物パニック映画風のストーリーですが、他のこの手の映画とは一線を画している点が二つあります。
一つは、襲ってくる動物が、「謎の怪物」等に興味のある人間にとっては有名なスターUMAである“チュパカブラ”である事。もう一点は、あまりにお粗末な出来のZ級映画であるという事。
自主映画クラスの映像に、登場人物がほぼ全てバカかアホという内容。当然、バカとアホが織り成すストーリーが面白いわけがありません。普通のハリウッド映画に対して「駄作」という言葉を好んで使う方をたまに見かけますが、この言葉はこういう映画にこそとっておくべきだと思いますね。「誰が見てもつまらない映画を研究して作った」と言われない限り納得のいかない、奇跡的な駄作感が全編に漂う、それは凄い映画でしたよ。
ただ、あんまり画面には登場しないんですが、チュパカブラの造形、と言うか着ぐるみは実によく出来てましたね。せっかくこんなにいい出来の着ぐるみが準備出来たんだから、もっとチュパカブラが前面に出て来るようなストーリーにすれば良かったのに。それを、まるで『エイリアン』の一作目みたいな、出し惜しみをかましちゃってるんですよねぇ。実に勿体無いです。