監督・製作:メリアン・C・クーパー
アーネスト・B・シュードサック
製作総指揮:デビッド・O・セルズニック
音楽:マックス・スタイナー
出演:フェイ・レイ(アン・ダロウ)
ロバート・アームストロング(カール・デナム)
ブルース・キャボット(ジョン・ドリスコル)
フランク・ライチャー(船長)
サム・ハーディ(チャールズ・ウェストン)
ノーブル・ジョンソン(原住民の長)
一方、コングに連れ去られたアンは、コングにすっかり気に入られ、服を破かれたり、匂いを嗅がれたりするのだった。
(感想)
怪獣映画、そして特撮映画の古典中の古典と言われる名作ですが、古典に興味の無い私はこれまで特に見たいとも思っていませんでした(ついでに言うと、特撮系の怪獣映画にもあまり興味無し)。
ですが、ピーター・ジャクソンが監督したリメイク版を見たのがきっかけで、その原点である本作を見てみようと思い至ったのでした。
そういう理由で見たこの33年版『キング・コング』ですが、見た感想は「まあ、古典ですね」といったところでした。よく分からないですが、きっと凄い映画なんでしょう(投げやりな感想だな・笑)。
特撮面は、これが大昔に作られた映画だというのを考えると、確かに驚きがありますね。当時としては、こんな巨大ゴリラと恐竜が格闘するなんて映像は、それこそ劇中の「世界第8の不思議、キングコングショー」並のビックリ映像だった事でしょう。
あと、先にリメイク版を見たせいか、コングがほとんど悪役みたいな描かれ方をされてたのは意外でしたね(あと、原住民があんまり怖く無いのも意外でした・笑)。ラスト、エンパイアステートビルから墜落死する姿が、「巨大なモンスターを倒してハッピーエンド!」みたいに感じられるぐらい、アンとコングの間に意志の疎通がまるで無かったです。あれはジャクソン版オリジナルの要素だったのかしら。
しかも、このコングはやたらブサイクでしたね。どことなく下品な顔立ちですし。そんな奴が手のひらサイズの女性の服をちょっと破ってみたり、匂いを嗅いだりする様は「王者」と言うより「けだもの」な雰囲気でした。
まあ、これはこれで面白いコングではありましたけどね。人間を捕まえては噛んだりする辺りも(食べるわけではないらしい・笑)「悪役」っぽくていいですし。悪役と言っても、元々は人間達が島に押し入って来なければコングも悪者にされる事は無かったんですけどね。