監督:ゲイリー・ジョーンズ
出演:ラナ・パリーラ(マーシー・エア)
ジョシュ・グリーン(ジョン・マーフィ)
オリバー・マクレディ(スリック)
ニック・スウォーツ(ジェイク)
(感想)
・・・何なんでしょう、この中・高生が考えたかのような、雑なストーリーは(笑)。
上のあらすじは、この映画で起こった出来事を大まかに書いたものですが、何点か意味不明な箇所がありますね。多分、この映画を見る際、その「意味不明な点」を疑問に思ったら負けなんでしょう。かなり手ごわい映画です。
これは、一応モンスター映画の範疇に入るんでしょうか。終盤の、CGによる巨大化したクモの襲撃シーンはかなり面白いんですが、全体を見た感じ、メインはクモよりもヒロインのマーシーの活躍みたいな作りですね。恐らく、製作の偉い立場の人にフェミニストがいたんでしょう。何だか、クモはゲスト出演みたいな感じです。
ただ、中盤まではモンスター映画っぽい感じは出てたんですけどね。あらすじに書いた、ジェイクとスリックが死んだ後、突如マーシーがマッチョヒロイン化するんですが、ここから映画のテンションがおかしな方向に向かいだしてしまいます。
最近のB級動物パニック映画界では、襲ってくるヘビなり何なりは、安っぽいCGで描くのがトレンドですが、この映画のクモは珍しくハリボテです。終盤の超巨大化までCGではないんです。おもちゃのクモにへばり付かれて苦しむ演技をしなければならない俳優はさぞ大変だったでしょう。でも、この辺のチープな感覚は大好きです(笑)。