ザ・ライト(ネタバレ感想)
主人公は、神学校に通いながら、神を信じきれずにいて、もちろん、悪魔も、悪魔憑きも信じていないリアリストです。私も、神も悪魔も信じていない無神論者なので、感情移入し易いキャラとも言えます。
ですが、最終的に主人公は、説明のつかない超常現象から、悪魔の存在を認め、それによって、逆説的に神の存在も認めていく事になります。
本来、「神を信じてる人」なんて胡散臭くみえてしまうものですけど、この展開は、神を信じるという事に関して、中々の説得力をもっていたと思いますね。確かに、私も目の前で悪魔の力をリアルに感じたら、「悪魔が存在するのなら、神もいるのかも」と思ってしまうかもしれません。
で、この「信仰を得る」というのが、この映画、そして主人公にとってのゴールであり、それによって、クライマックスで大逆転劇が起こるという事で、このラストの展開には燃えながら感動したものでした。主人公にとって、これは「自分の進むべき道を見つけた」ともイコールになってるので、物語的にも、素直に感動できる流れなんですよね。
全体的に見ると、あまりに地味過ぎて面白味に欠ける面もあったものの、このラストが良かったが為に、堂々と、胸を張って「いい映画だった!」と言えそうです。
戻る