※星マークの評価ポイントは、星の数により、5点段階評価と3段階評価の2種類があり、合計点は最高で35点満点となります。


オール・ザ・キングスメン  <ALL THE KING'S MEN>

善は、悪からも生まれる。  ◎満足度 ★★★☆☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★☆☆ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★☆☆☆ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★★☆☆ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★☆☆    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★★☆    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★☆☆    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★☆☆ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★☆  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 18点

獲物を物色するハンニバル氏(左) <個人的感想>
私は前々から政治家というものが信用できない人種だと思っていました。きっと、こいつらの頭にあるのは、票集めだとか保身だとかそんな事ばっかりで、民の事なんてほとんど考えてないんだろうな、と。だいたい、政治家になろうと思う人達というのは、大学出のエリートばかりなんですよね。そんな連中に一般庶民の考えてる事なんて分かるわけがないんですよ。基本的にエリートは庶民の事をただのアホの集まりだと思ってるんですから。
と、そんな事を思っている私の前に現れたこの映画。「汚職に対して戦いを挑む、熱い政治家の男が、いざ権力を手に入れてみたら汚職に手をそめるような、腐った政治家になってしまった」みたいな内容の話らしいじゃないですか。 「それみた事か。やっぱり、政治家は信用ならない人種なんだよ」という私の説を裏付けてくれるに違いない。そんな事を思いながら見に行ったんですが、なんと、そんな内容の映画じゃなかったんです。
でも、映画の解説とか見ると、やっぱり当初私が思ってたようなストーリーの映画として書かれてるんですよね。スタークが汚職やワイロに手を出すとか、そんなシーンあっただろうか。対立候補に罵声を浴びせるとか、自分を支持しない権力者に脅しかけるとかはやってましたけど、これらは“汚職”とは言わないですよね。
確かに、ショーン・ペン演じるスタークは、登場したての頃と比べると、怖い言動とか多くなっていくんですが、別に、最後まで“悪徳政治家”に落ちるという事はないんですよね。まあ、清廉潔白のいい政治家でもないですが、他の連中と比べたらはるかにマシな信念を持っているんです。黒でも白でもなく、灰色みたいな感じですかね。
貧乏人に対してはまさにヒーローといった感じの政治方針を打ち出すんですが、金持ちにとっては、税金を搾り取られる事になるんで非常に厄介な存在になるわけです。敵も多いですが、味方も多数いたはずです。それも、主に、我々のような一般庶民が味方についているようなタイプの政治家ですよ。
でも、映画ではスタークの事を悪く思ってる人がメインに出てきて、スタークを支持してる人というのが全然出てこないんですよね。そのせいか、政治家としての姿勢はずっと一貫してたと思うんですが、どうも、悪いことを企んでる人みたいに見えてしょうがなかったです(「ショーン・ペンが演じてるから」というのも、そう見える原因かも。何か、たちが悪そうな顔してますし・笑)。
終盤、デカい病院をおっ建てる計画を出していて、それが実は悪い企みに対する隠れ蓑だみたいな話が出て来るんですが、その話をしてるのが、明らかにスタークよりも信用ならない人物なんですよね。それまでの流れを見る限り言いがかりとしか思えませんでした。
結局、私には最後までスタークが汚職に手を染めているようには見えませんでした。むしろ、現実にもこういう人が出てきて欲しいと思うぐらいでしたね。反対勢力に対して正面からケンカを売るようなガッツもありますし(ケンカと言っても、殴りかかるわけじゃないですが・笑)。
どうも、実話を元にした話らしいですが、本当にこういう人がいたんですかね。で、その結末も現実のままだったんだろうか。

映画で描かれた点だけを見る限り、個人的には応援したい政治家という印象だったスタークですが(私が、実は政治家に騙されやすいタイプだからそう思えたという可能性もある気がしますが・・・)、本心から国民の事を考えていたのか、それとも地位を得る為に労働者や貧民、黒人などの多数派を仲間に引き入れようと思っていたのか、ただ金持ち連中に対して反抗したかっただけなのか、その辺の心理的な部分はよく分かりませんでした(一番興味のある部分だったんですが)。 なぜなら、ストーリー上の主人公はジュード・ロウ演じる記者(後にスタークの付き人になる)なんですよね。なので、スタークの方は行動だけしか描写されないんです。 で、コイツのドラマがまた面白くないんですよ。友人の妹との関係とか、父親代わりだった名付け親との関係とか出て来るんですけど、正直、「お前の個人的な話なんか興味ないんだよ」とか思ってしまいました。そういうストーリーの映画なんだからしょうがないんですけど(笑)。
スタークという政治家の存在は中々興味深かったんですが、映画自体は何だかイマイチな印象でしたね。最後も、何だか残念な終わり方になってしまって「結局、これはなんの映画だったんだろう?」とか思うハメになってしまいました。私が楽しむには少々難解な映画だったようです。


プロジェクトBB  <ROB-B-HOOD>

伝説のシリーズ復活?!──いま、空前の“BB計画”が動き出す!  ◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★★☆ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★★☆☆ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★★★☆ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★★☆    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★☆☆    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★★☆    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★★☆ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★☆  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 25点

ゲイ夫婦 <個人的感想>
『香港国際警察/NEW POLICE STORY』、『THE MYTH/神話』と、今までにも増してドラマチックな内容の映画に出るようになったジャッキーですが、この映画も、ドラマ性、ストーリー性を重視した内容の映画となっていました。
もちろん、基本はいつものジャッキー映画なんですが、いつもの“燃える”“笑える”にプラスして、“泣ける”というのが加わっているわけです。思えば、ジェット・リーも最近、ドラマ路線にシフトしてきていますね。

「泥棒を稼業にしているダメ人間のジャッキーと相棒が、ひょんな事から赤ん坊を誘拐する事となり、お世話をするのにてんやわんやする」という感じのストーリーで、赤ちゃんを巻き込んだコメディが繰り広げられるわけです。
赤ちゃんと言えば、平気でうんこを漏らす事で知られる人種ですが、そこに製作側は目をつけたのか、うんこ系シモネタで攻めてくる場面もあったり。ポップコーン等を食いながら見てる人は要注意です(笑)。
さらに、今まで赤ん坊の世話などした事もなければ、自分がそんな立場になるとは考えた事も無かったであろう二人の男が、おむつだミルクだと慌てふためく様がまた見てて楽しいわけですよ。他の映画でもこの手の企画は見た事がありますけど、それをジャッキーがやっている、いうのは映画史上初ですからね。これは中々新鮮な情景でした。
また、その赤ちゃんを奪おうと企む悪い輩もいて、そいつらと赤ちゃんの争奪戦をアクションで見せてくるわけです。で、このアクションシーンのレベルがまた、異常なまでに高いんですよね。
まず、ジャッキーの個人技が相変わらず凄いんです。しかも、衰えを感じさせないような、スピーディな編集がなされていて、アクションシーンにやたらスピード感があるんですよね。やっぱり、年齢による衰えで一番影響を受けるのは、アクションのスピードだと思うんですよ。でも、ちょっと映し方を工夫するだけで、「今が全盛期なんじゃないか」と思うぐらいのスーパーアクションシーンを見せる事が出来るんですよね。何しろ、“アクションの動きの見せ方”に関してはもう神の域に達してる男ですからね。
カーチェイスシーンの迫力も、金のかかったハリウッドのアクション映画に匹敵するものがありましたし、こと、アクションシーンに関しては最近のジャッキー映画の中でもトップクラスの凄さなんじゃないかと思うぐらいです。でも、スタントアクションのシーンがどうも特撮臭い映像になってたんですよね。もうちょっと自然な映し方に出来なかったんだろうか。

さて、ここまでは今までの数多くのジャッキー映画でもあった、“笑い”と“興奮”の場面です。で、新たな路線である“感動”ですが、ダメ人間であったジャッキーと相棒が、赤ん坊と関わって、必死で世話をしていくうちに、人として大切な何かに目覚める、という展開になっていくんです。
このストーリーは私も実にいいと思います。「再生の物語」といった雰囲気で感動的でしたし、「私も頑張ってみよう」という気になっても不思議じゃないぐらいです。
でも、私はそんなに入り込んで見られなかったんですよね。どこか引いた感じで見てしまってました。
なぜかといいますと、みんな演技が大袈裟なんですよね。登場人物のセリフとか行動とかに、どうにも違和感を覚えずにはいられないような所が多々あったりして。
ただ、これは演出が悪いとか、ジャッキーの演技が下手だとか、そういうレベルの話じゃないんですよ。単に、香港や中国といった、アジア方面の映画の演出自体が私の体に合わないという話なんです。前々から、こっち方面の映画には相性が悪いと自覚していたんですが、それがもう、どうしようもないレベルのものだというのがこの映画を見てハッキリ分かってしまいましたね。多分、相当いいストーリーの映画だと思うんですけど、私にとっては、ジャッキーが出てなかったら大して面白くなかっただろうなと思うぐらいのものしか感じられなかったんです。面白いと理解はしていても、脳の中の楽しさを感じる部分は何の反応も示してくれない、みたいな状態ですかね。何かよく分からない状態ですが。
まあ、何しろ私は、『香港国際警察/NEW POLICE STORY』よりも『ラッシュアワー』の方が好きという男ですからね。こんな事、ジャッキーファンに知られたらエラい事ですよ(「貴様は二度とジャッキーファンを名乗るな」と言われかねないだろうな・笑)。
では、なんでわざわざ香港の映画なんて見てるのかと言いますと、ジャッキーが出てるからに他ならないわけですよ。もう、ジャッキーなら、演技が大袈裟とか関係無いですからね。
ただ、どうもシリアスなジャッキーに対しては、イメージと合わないせいか、ちょっと違和感があるんですよね。私としては、今後はシリアス路線よりも、今まで通りのコメディ路線でいってもらいたいですね(ハリウッドでシリアス路線、というのなら見てみたいですけど)。


ブラッド・ダイヤモンド  <BLOOD DIAMOND>

[自由][家族][真実]──彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た。  ◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
 ◎評価度 ★★★★★ (そのジャンルの映画としてどれだけいい出来だと思うかを主観、客観両面から評価)
 ◎感情度 ★★★★★ (笑い、泣き、興奮、恐怖など、見ていて何かしら感情を揺さぶられたかどうか)
 ◎CAST度 ★★★★★ (個人的に、キャスティングに満足いったかどうか)
 ◎監督度 ★★★    (監督の演出が個人的に良かったかどうか)
 ◎音楽度 ★★☆    (音楽がどれだけ印象的だったか)
 ◎期待度 ★★★    (見る前の期待にどれだけ応えてもらえたか)
 ◎体感時間度 ★★★ (実際の上映時間より長く感じたか、短く感じたか。短く感じられた方が高得点)
 ◎リピート度 ★★★  (今後、何回も見たいと思えたかどうか)
 合計 34点

アクションに開眼したプリオと、相棒役のジャイアン。じゃなくて、ジャイモン。 <個人的感想>
ダイヤモンドと言えば、お金持ちの女性の大好物(鉱物だけに)というイメージがあるのですが、そのダイヤモンドがどこから来たのか、というのを考える機会を与えてくれる映画です。宝石店に並んでいるダイヤの中には、武装集団に無理矢理働かされている難民が川底から浚い上げた、違法の“紛争ダイヤ”が、正規のダイヤと一緒に並んでいる可能性もあると言うんですよ。
いやぁ、恐ろしいですね。私もダイヤを買う時は気を付けないと。って、そんな物、多分、一生買う機会は無いでしょうけどね(笑)。
ともかく、アフリカのダイヤ原産地では、ダイヤの採掘の為に過酷な労働を強いられてる人たちがいるわけですが、それは、何よりもダイヤを欲しがるお金持ちがいるからなんですよね。
ただのキレイな石に何であんなに莫大な金が動くのか私は昔から理解出来ないでいるんですが、どうにかならないものなんでしょうかねぇ。
でも、ダイヤに限らず、衣類にしろ、食品にしろ、「それがどこから来たのか」という事に、我々はもっと注意を払わないといけないんじゃないのかと思いますね。例えば、「昨日、あなたが食べ残したベーコンの、元のブタさんがいかにして殺されてベーコンになって食卓に並んだのか」とか、そういう事を考えて欲しいものです。「この映画とブタは関係無いじゃないか」と思われるかもしれませんが、一瞬、ブタが出るシーンがあるんで、全くの無関係ではありません(超強引ですが・笑)。

ともかく、こういう、観客に訴えたいテーマを掲げた映画というのはいいですね。作り手の気迫みたいなのが感じられるようです。
ダイヤに関する事だけでなく、アフリカという国ではどういう事が起こっているのか、という面もしっかりと描いてきます。『ホテル・ルワンダ』を見た時も思いましたが、ほんと、なんとか出来ないのかと思いますね。内紛が起こる背景には先進国の経済関連の問題が絡んでるケースも多々あるんで、「向こうの問題」で片付けられないものですし。
もうほんと、アフリカという国の“危険度”は半端じゃないですね。「ここは核戦争後の世界か」と思うぐらい、暴力が支配する国みたいなんですよね。例えば、SF・ファンタジー映画で「危険な国」みたいなのが出て来る場合がありますが(『ロート・オブ・ザ・リング』のモルドールとか、『ゾンビ』のゾンビが跋扈する世界、『エスケープ・フロム〜』シリーズのNYやLAなど)、それらと比べても、アフリカの方が“地獄度”、“とても人の住める国とは思えない度”が数倍高いと思うぐらいの荒れようですよ。
まるで、ゲームのキャラを撃ってるぐらいの感覚で住民をバリバリ撃ち殺す連中がいたと思ったら、その銃を撃ってる連中の中に年端もいかぬ子供が紛れてたりするんですからねぇ。この、“子供兵士”の問題もついても、この映画は結構切り込んできていましたね。

と、こんな恐るべき現実を背景にしてる映画ですが、ただ深刻なテーマを掲げるだけの映画ではないんです。こういう表現でいいのか分かりませんが、娯楽エンターテイメント映画として、非常に面白い内容の映画になってるんです。
アクションシーンの迫力といい、登場人物間のドラマといい、ほんと見応えがあるんですよね。テーマ性のある映画を「おしつけがましい」と感じるような、社会派映画が苦手な人もきっと楽しめるに違いないと思われる作りなんです。
でも、世間に伝えたい事がある場合、こういうふうに、間口を広げて、より多くの人が見られるようにする、というのはいい手段だと思いますね。その問題に対して、興味を持ってくれる人がより増えそうな気がします。『不都合な真実』を見た時も思いましたが、エンターテイメント性というのは意外と重要なんですよね。

さて。この映画は非常に志と完成度の高い映画であると私は思うわけですが、中でも、私が最も凄いと思った所は、アクションシーンの迫力に関するところです。何しろ、私はアクションバカですからね。いくら高尚なテーマを掲げようが、エンターテイメント度を重視した作りになっていようが、アクションシーンが普通程度だったら、私もこの映画をこんなに評価しません(笑)。
数年前、同じくアフリカを舞台とした『ティアーズ・オブ・ザ・サン』という、ブルース・ウィリス主演のアクション映画がありましたが、あの映画と同等ぐらいの迫力があるアクションシーンが出て来るんですよ。
あちらは、アクションスターが主演しているからこそ、あそこまでレベルの高いアクションを見せる事が出来たのだと私は思っているのですが、この映画にはアクションスターは出ていません。代わりに、今までハードなアクションに挑戦した事も無いうえに、深刻な“オスカー欲しい欲しい病”を患っているミスター・タイタニックが主役です。
ですが!このディカプリオのハードアクションが驚くほどサマになってるんですよ。
プリオは、ダイヤの密売という危険な仕事をしている人物の役で、この超危険なアフリカに長年住んでいるという猛者です。でも、登場した時は全然そうは見えないんですよね。“映画スターが強い人の振りをしてる”ように見えてしまって、「これはミスキャストだったんじゃないのか」と思ったものでした。
でも、ストーリーが進むにつれて、戦闘に何回も巻き込まれたりと、危険な場面が幾度となく出て来るんですが、それを全て切り抜けて行くんです。それも、「弾がプリオを避けていってくれてる」みたいな感じじゃなく、とっさに安全な場所を見つけて逃げ込んだりだとか、経験で切り抜けてるみたいな雰囲気が感じられるんです。
もう、中盤ぐらいには、すっかり「頼れるヤツ」みたいに見えましたからね。コイツなら、この地で危険な商売をして生き残っていたとしても不思議じゃないと思えるように印象が変わってきたんです。
実は、元は傭兵をしていたという過去が語られ、銃の腕も相当なものだったりするんですが、その設定を活かしたような活躍もどんどん見せてくれて、もう完全にアクションヒーロー状態になってましたからね。
さらに、人物像もかなり掘り下げられている感があって、実に魅力的なキャラクターを創造していました。これは私の中では間違いなく、プリオのベストワークだと思いますね(『アビエイター』は未見ですが)。
あと、他の主要キャストである、ジャイモン・フンスーとジェニファー・コネリーもプリオに負けず劣らずの名演を見せていました(アクションはしませんが)。この演技合戦も大きな見どころの一つでしたね。特に、終盤で出て来るジャイモン・フンスーの「魂の雄叫び」とも形容できる咆哮の迫力は凄い事になってましたよ。

かなり過酷な内容の映画でしたが、ラストは実に感動的でした。もう、涙で目がぼやけてエンドクレジットがよく見えないぐらいでしたからね。
こういう映画は、ラストが結構重要ですからね。余韻が残るような終わり方だと、観客も強い印象を残したまま劇場を後にする事になって、結果、伝えたいテーマが観客の心により響く事になるんじゃないかと思います。私も、見終わった後に本屋さんでダイヤモンド関連の本を探しましたからね。見つからなかったんで何も買わずに帰ってきましたが(爆)。
ともかく、あるゆる面で凄い映画でした。


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