最後には、例の触手モンスターの本体も登場するんですが、あれも、あんな怪獣みたいなサイズの奴だとは思わなかったですからねぇ(※最初に出てきた触手モンスターと同一のクリーチャーなのかと思ってたんですが、どうも、別物らしいですね。紛らわしい触手垂らしやがって)。
もう、あんなのがウロついてるような世界になってしまったとしたら、そりゃ、絶望しますよ。もう絶対助からないと思いますね。「もう世界は終わったんだな」と。
なので、ラストの主人公の行動は納得がいくものでした。「同じ立場に置かれたら自分もやるか」となると、それはまた別の問題ですけど。
でも、結果として、あの宗教狂いのオバチャンの言った通りの展開になってしまったというのがまた恐ろしいですね。確か最初の方で、「○○(←多分、聖書の登場人物)みたいに息子を差し出せばどうのこうの」みたいな事を言ってたんですよね。で、終盤で息子も「絶対に僕を怪物に殺させないと約束して」と言ってくる場面があって、この二つから、私は「最後は、主人公が息子を殺して、自分が助かるみたいな流れになるのか」と思ってたんですけど、これをトーマス・ジェーンの絶叫付きで実際に映像で見ると、もう恐ろしいほどに衝撃的でしたね。ほんと、あの絶叫シーンは胸を打ちましたねぇ。思えば、印象的な絶叫が多い映画でしたね。
このラスト、日本で時々起こる無理心中を思わせる行動なんですけど、それがいかに間違った行動なのかというのがよく分かりますね。どんなに絶望に包まれてる状況でも、もしかしたら希望がすぐそこに近づいてるかもしれないんですよねぇ。
私も、もし後に人生に絶望する機会が訪れたら、この映画をもう一度見てみたらいいかもしれませんね。
それにしても、蜘蛛の巣を火炎放射器で焼き払ってる描写は出てきましたけど、あの超巨大触手モンスターはどうやって処理したんでしょうね。やっぱり、ロケットランチャーを担いだ機動歩兵隊みたいなのがやって来たんでしょうか。その戦闘シーン見たかったですねぇ。
ところで、普通、この手の災害が映画で起こったら、政府はミサイルを撃ち込んで町ごと破壊する手段を講じてくるものですけど、今回は上層部に「何かあればミサイル派」の人がいない世界だったんでしょうかね。