ターミネーター4(ネタバレ感想)
いよいよ、『1』や『2』で語られていた、「審判の日」後の、マシーンとの全面戦争が開始された世界が描かれ始めたわけですけど、実は、以前聞かされていた未来とは少し違ってきてるんですよね。
まず、何と言っても、審判の日の発生自体が数年ズレましたし、T−800が製造されるのもまた数年早まってしまいました。
これは、これまで幾度かタイムマシンで過去を変えようとしてきた事でちょっとづつズレが生じてきたという事なのかもしれないんですけど、でも、多少の誤差はあっても、だいたい同じような流れにはなっていくようです。
一応、マーカスの存在は「以前の未来」では登場していなかったっぽいんですけど、どうも、コイツも結局、ただのT−800のプロトタイプでしかなかったような感があるんですよね。
今のジョンのターミネーターの知識は、サラが残したテープから得たもので、そのサラの知識というのは、『1』でカイルから聞かされたものだったわけです。で、その『1』のカイルももしかしたら、マーカスを知っていたのかもしれないんですけど、「特に語る必要は無いかな」という事でサラに話さなかっただけの事なのかもしれません。
『2』の未来のシーンでのジョンにあった「顔の傷」もラストでつけられましたし、どうやら、未来を変えるという事は出来ないのかもしれないですね。
と言う事は、この『4』の出来事の後、しばらくして、スカイネットがタイムマシンを開発したり、液体金属を使った新型ターミネーターを開発したりするわけですね。また例によって開発に数年の誤差が生じたりするかもしれないですけど、結局、行き着く先は、「T−850によってジョン・コナーが殺される未来」になるんですねぇ。
でも、『3』でT−850が、「ジョンは過去の体験から、このタイプに愛着があるんで、油断してやられた」みたいな事を言ってたんですけど、今のジョンは、外見がシュワでも思いっきり警戒してますよね。『3』でもいきなり「俺を殺しにきたのか?」とか言ってましたし、今回も即攻撃してましたし。ひょっとしたら、未来のジョンよりも用心深くなってるんだろうか(あるいは、T−850得意の心理学でうまい事騙したのかも。今回も最終的には半分機械人間であるマーカスの言う事を信じましたからね)。
それにしても、今回のT−800登場シーンには驚きましたね。「シュワの顔が使われるシーンが出るらしい」という話は聞いていたんですけど、ああいう形で出てくるとは思ってませんでした。しかも、合成技術が完璧でしたからねぇ。もう、本当に若い頃のシュワがこの映画に出演しているかのようでしたよ。“最新の技術”を使うとこんな事も出来てしまうんですね。もしかしたら、次回作辺りでは、若い姿のシュワやロバート・パトリックが普通に演技してるようにしか見えないシーンなんかが出てくるのかもしれませんねぇ。
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