サロゲート(ネタバレ感想)

ロボットに頼りきるばかりに、堕落していく人間達。というのは、某CGアニメ映画を思い出させますね(あの映画みたいにコロコロしてるのはいませんでしたけど)。
サロゲートが若々しくて張りのある外見の奴ばっかりなせいか、その所有者本人のくたびれっぷりは結構際立って見えてましたからね。まあ、ずっと寝てばかりいる割には元気な方でしたけど。
で、その状態から人類が脱するのに、「人間達が、自らの意思で、自分の力で生きていく事を選んだ」というのではなく、「ハゲオヤジのその場の思いつきで強制終了」というオチだったのには驚きましたね。
でも、実際の所、これぐらいしないと、人は変われないものなんだろうなとも思いますしね。人として間違ってるかもしれないけど、サロゲートを使った生活は間違いなく、絶対に魅力的なはずですから、強制終了でもしない限り、その生活を手放すなんて出来ないでしょう。
便利なテクノロジーが出てきて、それに依存するようになった時にどうすればいいのか、という事について考えさせられる映画でしたね。

ちなみに、テクノロジーへの依存に警鐘を鳴らすような内容であるにもかかわらず、劇中で、サロゲートを一切使わない事を選んだ人々が、揃いも揃って暴力的で野蛮だったのはどういう意味があるんだろうか(笑)。


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