で、この映画ですけど、序盤の早い段階からオチを予想していたと書きましたが、具体的には、消えた患者レイチェルの部屋を調べに行った場面だったと思うんですけど、ベン・キングスレーから、レイチェルが「自分が精神病院にいると思っていなく、自分の家に住み続けていると思い込んでいる」という話が出た所で、「なるほど、と言う事は、プリオも自分が捜査官だと思いこんでいる患者でしたというオチか」と予測出来たのでした。
これは、この手の映画の王道「主人公に隠された正体があり、本人もそれに気付いてない」というタイプのオチでしたね。あと、多少「主人公の見てる世界が現実と違う」も入ってると言えるかもしれません。
もうこの時点で、「これは中々説得力もあるし、衝撃度もある、いいオチだからこれで間違いないだろう」と思ったんですけど、確かに、後に小難しくなっていくストーリー展開から、妄想めいた予想をし始めたりもしました(なんのサプライズも無いのではとか)。でも、この第一候補のオチ予想を覆す展開というのが最後まで出てこなかったですし、これ以上に納得のいくオチ予想も出てこなかったんで、「これでファイナルアンサー!」と思いながらクライマックスの灯台のくだりを見ていました。
で、実際、その通りの真相であった事が語られたわけですけど、何故か、「本当なのか?何か裏があるのでは」と思ってしまいましたね。何と言うか、これで終わりだったら、ちょっと単純過ぎやしないだろうかと。
それで、「島で行われている恐ろしい人体実験の真相に近付いた捜査官が、洗脳されて、精神病患者扱いされるという、第2のどんでんが出るのでは!」と、すぐさま次の展開の予測に入ったのですが、次に現れたのはエンドクレジットでした。何か、どうせなら、もう1どんでんぐらいは欲しかったな、なんて思ってしまいますね。