個人的評価 33点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★☆☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★★☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎エンド・クレジット度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
と言う訳で、非常に残念な結果となってしまいました。ちなみに、この「残念」というのは、映画の出来ではなく、せっかくの面白い映画を、くだらない理由で楽しめなかった自分が残念という意味です。何か、最近、こういう印象が出てしまう映画が多い気がするんですよねぇ。『RED/レッド』なんかもそうでしたし、困ったもんですなぁ。
個人的評価 48点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★★★ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★★☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎ベーコン度 ★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
と、マグニートー誕生の面に関してはイマイチ納得いかない所があったんですけど、「何故、若き日のマグニートーは、チャールズと友情関係を築いていたのか」という面は、きちんと納得がいきました。
実のところ、マグニートーことエリックは、途中に何があろうが、もうあの収容所の時点から、後にマグニートーになる事が決まってるキャラなわけですけど、そんなマグが、相容れない思想を持つチャールズと一時でも親友でいたのは何故なのかというと、まず一つは、自分と同年代のミュータントであり、お互い、ミュータントの今後について考えを持ち、先頭立って行動しようという意思を持っていたという事。そして、自分の辛い過去の情景を、テレパシーのビジョンではあるものの、共有して、同情してくれた相手だから、というのがあると思うんですよね。やっぱり、こういう、人に話せないぐらい辛い過去というのを、何も言わずとも分かり合ってくれる相手というのは必要じゃないですか。
で、エリックがチャールズに心を許した理由が分かるからこそ(私の読み違い&解釈違いの可能性もありますが)、余計に、さもレールの上を進むかのようにマグニートー化するのに納得がいかなかったんですよね。いや、マグニートーになるのはいいですけど、セバスチャンとほとんど同じ言動をする悪党にならなくてもいいだろうと。「最終的に、エリックがトラウマを乗り越える」みたいな展開の方が感動的だと思うんですけどね。まあ、それだと、「エリックがマグニートーにならない=後のシリーズと話が繋がらない」という事になるんですけど(それはそれで困るし・笑)。
個人的評価 30点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★☆☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎超常ラブストーリー度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
個人的評価 38点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★☆☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎スパロウ度 ★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
ただ、今回、内容が、「海賊映画」というよりも、『インディ・ジョーンズ』を思い出させるような、秘境探検物みたいなストーリーになってるんですよね。実は、この辺りは1作目のファンにとっても評価が分かれる所だと思うんですけど、どうなんでしょう。だって、スパロウが船長として船を操ったりだとか、船対船の海上バトルとかが無いんですもんね。ジャングルをウロつくシーンは出てますけど。何か、下手したら、この間の『ナルニア3』の方が船上のシーンが多かったんじゃないかと思うぐらい、海の印象が無いんですよね(しかも、あっちには、船の上で巨大な化物とのバトルシーンなんてのが出てきましたし)。
ちなみに、私は、海上が主な舞台の海賊映画より、ジャングルが舞台の冒険活劇映画の方が全然好きなんですけど、何か、見ていてしっくりこない感じがしたものでした。
でも、何だかんだいって、ジャック・スパロウがいれば、それだけで『パイレーツ・オブ・カリビアン』なんだと言ってもいいようなシリーズですからね。肝心のスパロウが相変わらず魅力的に描かれているんだから、いいじゃないかと。正直、そろそろこのキャラクターにも飽きてくる頃かな、とも思ってたんですけど、見るとやっぱり面白いんですよね。
それに加えて、何気にシリーズ皆勤賞のキャプテン・バルボッサも、シリーズを重ねる毎にいいキャラになってきてるような感じで(2作目は一瞬しか出ませんでしたが・笑)、非常に魅力的な脇役となっていました。演じるジェフリー・ラッシュの実力もさることながら、ちょうど、スパロウと対になってるような海賊キャラなのがいいんですよね。スパロウが異常で特種な雰囲気の海賊なのに比べて、バルボッサはオーソドックスな海賊の頭領みたいな感じで。あと、汚い手段を使う場合も、スパロウは何だかんだで主人公っぽい、やっても好感度下がらない程度の汚さなのに対し、バルボッサは悪党ならではな所業も平気でやるといった感じがあるんです。
さて。また次回作もありそうな終わり方でしたし、次が作られたら、きっとまた見に行く事になると思います。多分、見ても「普通」としか思えないでしょうけど、でも、「とりあえず一回は映画館で見ておきたい」と思わせる魅力はあるシリーズなんですよね。
個人的評価 45点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★★ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★★☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎ストーリー面白度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
(ネタバレ感想有り)←読みたい人はクリックしてください
個人的評価 30点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★☆☆☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎信仰度 ★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
(ネタバレ感想有り)←読みたい人はクリックしてください
個人的評価 37点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎ファミリー向け度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
この、内容がライトになったという他に、前2作と違う点がありました。まず、主要人物が2人減って、新キャラが1人増えた点。それと、仲間の動物がネズミ(あと、ミノタウロス)のみになったという点です。
最初の変更は別に問題無いんですが(4兄弟の中で、面白味の無い2人が抜けたので)、2番目の、仲間の動物の減少はかなり残念でしたねぇ。正直、このシリーズの一番好きな点が、「動物さんと一緒にたたかう」でしたからね。当然、イノシシも出ないし、クマーすら出ずじまい。ちなみに、2作目の感想で、イノシシの不在を嘆いていたんですが、後にテレビ放映で見直した際、クライマックスの合戦の場にしっかり参戦してるのに気付きました。よく見ないと気付かないような出方ではありましたが、こういう隠れキャラ的な出方でもいいから、今回も顔を出して欲しかったですねぇ。
そう言えば、新キャラの少年が、マッチョのミノさんに「子豚」と呼ばれバカにされるシーンがあったんですけど、この世界にも豚はいるんですね。果たして、ナルニアの豚は、他の動物のように喋れるのか、それとも、鳥のように喋れない、やっぱり食用なのか、というのが気になってしまいます。
何か、ほとんど映画の感想とは別の方向に行ってしまいましたが、要するに言いたいのは、残念な変更点があったという事ですよ。何でそうなったのかと言うと、今回、船旅がメインで、仲間の人数も限られていたからなんですよね。船もあんまり大きくなかったですし、これではクマやらイノシシやらを乗せてる余裕は無いというものです。
この、船で旅をするというのはアドベンチャー映画的な面白さがあって良かったんですけど、何故か、スケール感が全体的にあまり感じられなかったんですよね。大作っぽさが無いと言うのか。面白い映画ではあったんですが、前2作よりも小ぢんまりとした感じで、スケールダウンの続編みたいでしたね。
一応、これまで見かけなかった、ドラゴンや巨大シーサーペントといったデカキャラは登場しますし、CGの質も良いんで、貧乏臭い感じは全く無かったのは幸いでした。
と、続編物として残念な点の多かった映画ですが、キャラクターの面白味の面に関しては今回が一番良かったような気がします。特にセリフが面白くなったという事は無いんですけど、例えば、エドマンドなんかは「永遠の2番手」っぷりがいよいよ板に付いてきましたし(笑)、新キャラの少年は、リアクション時の顔と動きが出川にしか見えなくって、いつ、自分の事を「切れたナイフ」と言い出すかヒヤヒヤしたものでした。この緊張感は前2作には無かった。
ルーシーも、キャラクター的には特に面白味が増したという事は無かったんですけど、演じてる子役がかなり可愛らしくなってきてて、見ていて実に楽しかったです。いや、変な意味では無くて。
あと、ネズミも実にいいキャラでしたね。実は2作目の時は、こういうキャラがいた事すら忘れてしまって、テレビ放映を見て「ああ、そういえばこんな奴いたな」と思い出したぐらいでした(その代わり、大して出番もセリフも無い、クマの存在はよく覚えてたんですが)。ですが、今回は単純に出番が増えたというのもあるんですけど、かなり印象強かったんで、もうこのネズミの事を忘れる事は無いと思います。メインキャラとしっかり絡んでドラマ面を盛り上げていましたし、ラストも「謎の感動」といった感じの退場の仕方でしたしね。
と、主要なキャラ達に、それぞれ、個人的に何か印象に残るポイントがあったんですよね。これは前2作には感じられなかった点なので、良かったです。
ストーリー展開も特にダレるような所が無かったですし、誰も死なない割に「アクションシーンが少ない!」とほとんど思わせなかったぐらい、見せ場は定期的に出ていましたし、面白い映画だったと思います。
個人的評価 38点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★★☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★★☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎イーストウッ度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
個人的評価 42点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★★★ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★★★ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎天才ってすげぇなぁ度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
で、この映画の何が面白いかって、やっぱりストーリーですよね。そして、その面白い話を非常にテンポ良く見せていくんです。登場人物達も、みんな早口気味ですし、話はどんどん先に進みますし、見ててダレる瞬間が全然無いんですよね。
フィンチャーの過去2作からすると、この映画も2時間半とか3時間近くあってもおかしくないところだと思ってたんですけど、2時間で納めてくれましたからねぇ。正直、今回のフィンチャーの仕事ぶりの中で、これが一番凄い点だと思います。
とにかく、こういう、本来ダレる所が出がちなドラマ映画において、このスピード感は大したものでした。2時間もあっという間という感じでしたからね。まるで、アクション映画を見てるようです。
さて。一方、当初期待していた面ですが、まず「フェイスブックとはなんぞや」という点ですが、映画では「知ってて当然の大前提」という事で、詳しくは語られずじまいでした。でも、「友達を作る為のコミュニケーションツール。でも、出会い系ではない」という事は分かりました。
そしてもう一方の「一発当てる夢を見たい」ですが、見てる間は、「結局、この人が天才だから金持ちになれたのか」とガッカリしていたんですが、見終わってからつい、ネットを使った金儲けの方法を模索、と言うか、妄想していたんですよね。確かに、マーク・ザッカーバーグは、まさに、度を超えた天才で、天才だからこそ成功を収められたわけですけど、フェイスブック自体、特に「画期的な発明」というわけでも、特殊なプログラムが必要だったという事も無いんですよね。要するに、たまたま、時流を捉えたサービスを発明した為に成功出来たともいえますし、しかも、この元々の案も、ザッカーバーグが一から考え出したものではなく、ハーバードの上級生がやろうとしていたものを、天才流の改良を加えてオリジナル化したものなんですよね。
だから、既存のサービス等を、何か、今の隠れたニーズを汲み取れる形でウェブ上に出せれば、それこそ、私でも一発当てる事は不可能ではないのではないかと思うのですよ。
いや、実際は色々な事情で無理でしょうけど、少なくとも多少の現実味を伴った妄想の中では十分可能という事で、映画館からの帰り道では、チャリを漕ぎながら、楽しい空想をする事が出来ました。
という訳で、当初の期待にもそれなりに応えてもらえましたよ。なんて素晴らしい映画でしょう。
ちなみに、このザッカーバーグという人の、天才故の孤独みたいな面が描かれていたんですが、何か見ていて、スパイダーマンとかの「ヒーロー故の孤独」と似たカッコよさを感じてしまいましたね。
だいたい、この人の頭脳がもう、ほとんどスーパーパワー級なんですよね。一応、権力に対する反抗心からフェイスブックを巨大化させていった、みたいな描かれ方をされてるんですけど、そこまで権力に敵意を持っていたのかなと思うんですよね。フェイスブックのオリジナルともいえる、ハーバードの学生データベースをやろうとしていたエリート兄弟が、ちょっとした敵役風になってるんですけど、何か、ほとんど眼中に無い、みたいな感じでしたからね。ザッカーバーグにとってこの兄弟は憎むべきエリートではなく、その辺のザコと同程度の認識しかしてないように見えたものでした。
で、こういうエリートは私にとっても敵みたいなものなので(こちらは単なるやっかみからのものですけど)、そんな奴らを歯牙にもかけないザッカーバーグが何かカッコイイなと思ってしまいました。
でも、そんな天才にも、やっぱり心を許せる友人、もしくは彼女が欲しいと思っているらしい、というのがまた人間臭くていいんですよね。
そういう、孤高の天才の人間臭さが出ていたあのラストシーンは素晴らしいと思います。あのラストシーンを見て、改めて「この映画を見に来て良かった」と思いましたね。
こういう天才を描いた映画の場合、時に振り回される周囲の人が気の毒に思える時があるんですけど、あのイケメンの友人とか、本当に足を引っ張ってるようにしか見えないぐらいでしたからね。きっと、この人も相当頭がいいんでしょうし、金も持っているという無敵っぷりなんですけど、それ故に、ザッカーバーグに対しても、ただ従うだけという地位には我慢出来なかったんでしょうね。プライドもあるでしょうし。でも、今回は相手が凄過ぎなんだから、庶民に毛が生えた程度の秀才は、大人しくイエスマンにでもなっていれば、もっと稼げる地位につけたのにになと思ってしまいますよね(ただ、それは、ザッカーバーグが欲しい友人像では決してないでしょうけどね)。
個人的評価 35点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★☆☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★☆☆☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★☆☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎怪奇現象度 ★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
ちなみに、今回のストーリーは、前作の続きではなく、前日譚という事になっていて、あの怪異が、何が原因でどこから来たのか、というのが語られてきます。
で、その怪異の発生の原因を登場人物が調べるわけですが、ネットで調べただけでいとも簡単に判明するという脚本には実にシビれましたね。きっと、グーグルで調べたら出て来たんだろうなぁ。もう、今後、ホラー映画の主役が呪いや怪異に悩んだら、我々は「ググレカス」と思いながら見る事になっていくんでしょうねぇ。まさに、新時代の到来です。
でも、冗談抜きにしても、こういう面をくどくど説明したりせず、あっさり流してしまうというのは、この手の映画では正しいとも思いますけどね。実際、こちらは「演出や映像で、どう怖がらせてくれるか」というのに興味があるので、原因とか、ぶっちゃけどうでもいいんですよね。だいたい、もうある程度パターン化してるんですし(何が原因であろうと)。
あと、今回は前作よりもカメラの数が増えるんですが、それは、序盤で、舞台となる家に空き巣が入り、防犯対策として、家中に監視カメラを設置する、という展開になるからです。ちなみに、『REC』も2作目でカメラが増えましたが、それによって演出に幅が出るわけでは決して無い、というイヤな共通点があるのが何とも。今回の場合、むしろ、登場人物の視界外の映像が監視カメラで見えてしまうため、「そこに何がいるのか分からない」という、死角に対する恐怖感が無くなってしまったのは残念でした。
ただ、他人の家を覗き見るという雰囲気は向上してたかもしれません。何しろこの家、若い娘に、巨乳の若妻なんかが住んでたりするんで、そういう方々の住んでる家を広く隅々まで映す監視カメラの映像をずっと見ているというのは、なかなか、『ディスタービア』的な楽しさがあったりしたものでした(ただ、そういう面に関心が行かないような撮り方にはなってるんですけどね)。
(ネタバレ感想有り)←読みたい人はクリックしてください
個人的評価 37点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★☆☆☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★★☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎ブタのぬいぐるみ度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
「年寄りなのに強い」という設定は確かに面白いものですし、私がこの映画の予告を見て「面白そうだ」と思ったのは、この点に惹かれたからでもあるんですけど、そもそも、言うほど年寄りというわけでもないですよね。結局、モーガン・フリーマンぐらいでしょうかね、本当の意味で老人に達してるのは。メンバー全員がこれぐらいの歳で強いというのならまだ珍しかったと思うんですけど、主役のブルース・ウィリスなんて、現役でテロリストと戦っていた『ダイハード4』の時と、外見がほとんど変わってないですからね。
『ランボー』や『インディ』の新作で、60代のシニア・アクションを見た今となっては、もはやこの程度では、珍しさも新鮮味も凄味も何も無いんですよね。
何かもう、全体的に、「もっと面白く出来なかったんだろうか・・・」なんて事を思ってしまう映画でしたねぇ。
ただ、スピンする車からブルース・ウィリスが普通に降りて銃撃を始めるという、予告でお馴染みのシーンは、アイデアも映像も独創的で、非常にいいアクションシーンだったと思います。そして、こういうシーンを、ウィリスのようなアクションスターにやらせているというのも嬉しい点です。
この面と、あと、アクション映画でたまに、敵のザコ兵士が、特に悪事に加担していたというわけでもなく、ただ上からの命令で、主人公達を敵だと教えられて襲ってくるというパターンがあるんですけど、この場合、主人公達がザコ兵士を殺していくアクションシーンを見て、「敵が気の毒で楽しめない」と思ってしまう事があるんですよね。でも、この映画の場合、そういう、悪事に加担してないザコ軍団を一切殺さないんです。
この2点だけでも、「いい映画」と言っていいかなとも思います。決して「つまらない映画」というわけではなかったですからね。新作映画としては物足りないというわけなので、後にレンタルかテレビ放映で見返した時は普通に楽しめるんじゃないかと思います。
あ、あと、前半の方に、マルコビッチがブタのぬいぐるみを小脇に抱えてウロつくという、素晴らしいシーンもあったんでした。しかも、これが実に可愛らしいブタだったんですよねぇ。ちょっとクセのある顔立ちでしたけど、「だが、それがいい!」と思わせる魅力のあるブタさんでした(ただ、用済みになったらポイ捨てされてましたけど・笑)。映画館の売店で売ってたら絶対買うのに。
個人的評価 37点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎等身大ヒーロー度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
内容だけでなく、感動のしどころや興奮のしどころも、予告を見て思った通りでしたし、特に凝った演出も無ければ、派手なアクションシーンも金の掛かってそうなVFXシーンも無いという、言ってみれば地味な映画なんですけど、もう、監督の手の内で踊らされてるかのように、ストーリー展開に一喜一憂し、ドキドキハラハラしながら見入ってしまうんですよね。これぞ、スコット弟の演出力と、デンゼルの演技力のなせる技なんでしょうねぇ。主人公の機関士もベテランでしたけど、演じるデンゼルも監督のスコット弟もベテランですからね。スクリーンの内でも外でも、ベテランの経験と技術が活きているというわけなんですね。
個人的評価 42点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★★ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★★☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★★☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎等身大ヒーロー度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
という、2組のヒーローが出てくるわけですけど、これが、「別の物語のキャラがこの映画でクロスオーバーしている」みたいな感じがして、ちょっと面白かったです。と言うのも、先にも書いたように、キックアスが現実的なのに比べて、ニコケイ親子の方は非現実的な存在という事で、世界観の違う二つのキャラが、枠組みを超えて共存してるように見えるんですよね。
これ、多分、本来は同じ世界の住人として見れてないとマズい部分のような気もするんですけど(タイトルロールにもなってるキックアスの方が、映画の雰囲気から浮いてるように見える場面が多かったですし)、まあ、そう見えてしまったのですからしょうがない。おかげで、クロスオーバー映画を見てるような楽しみ方が出来たのだから良しとしましょう。
ただ、キックアスが有名になったきっかけとなった事件において、「暴力と、それを無視する世間が許せない」というような事を言っていたのですが(ここは、キックアスのあまりのカッコ良さに、本気で感動した場面でした)、ニコケイ親子は、超過剰なバイオレンスで悪党共を殺しまくるんですよね。
この親子は、この世界においては「本物のヒーロー」という事になるんですけど(コミックヒーロー並の能力を持っているので)、私には、キックアスの方が「真のヒーロー」のように見えたんですよね。ですが、最終的には、キックアスの方も、この映画で言う所の「本物のヒーロー」の側に行き、強力な重火器で悪党をぶち殺す事になるんです。
まあ、この映画の悪党連中というのも、「アリのようにぶち殺しても構わない」というような描かれ方をされてはいるんですけど、でも、バットマンやスパイダーマンは、例え相手が悪党でも、殺したりはしなかったじゃないですか(「殺しはしないけど助けもしない」とか「事故死はしょうがない」とかはありますけど)。それなのに、そういうヒーローに憧れていたはずの主人公が、ノリノリで殺人に加担するのはどうなんだろう、というのがちょっと気になってしまいました。
とは言え、「殺さなければこっちがやられる」という状況ではありましたし、「あれはコミックの世界だから、悪党を殺さないヒーローが成立するのであって、現実では悪党は殺していかないとこっちが危ない」というのもあるんでしょう。
まあ、本来は、アクション映画なんですから、悪党の無残な死に様を素直に喜んで見るべき所だと思うんですよね。でも、ニコケイ親子のいる世界は、暴力を行使する事に対して違和感ないんですけど、キックアスのいる世界は「誰だか分からないチンピラ風情でも、大勢に殴られている状況にいたら助けてあげなくてはならない」、という道徳的な世界のように思えたんで、最後までキックアスの方はバイオレンスを行使しないままでも良かったんじゃないかな、と思ってしまいました。
(ネタバレ感想有り)←読みたい人はクリックしてください
総合評価 35点 (50点満点中)
◎満足度 ★★★★☆ (見終わった後にどれだけ満足感が残ったか)
◎肯定度 ★★★☆☆ (この映画をどれぐらい支持したいと思ったか)
◎評価度 ★★★☆☆ (客観的に評価してみる)
◎おススメ度 ★★★☆☆ (他の人に勧めても大丈夫そうか)
◎スター・ウォーズ度★★★★★ (この映画ならではの評価ポイント)
さて。その独特の映像美が見所となる映画ですけど、全体的に青暗い中に、オレンジや白の光の筋がそこかしこに輝いているという、実に面白い映像です。何か、宇宙的なものとか、近未来的なものを連想するようなイメージですよね。
父親と息子の愛や絆を描いたストーリーもまあ面白いものでしたけど、やっぱり、この映画の一番のウリであり強みは、この映像美なんだろうと思います。
そして、その映像に奥行きと立体感を与え、さらに迫力を増す為に、3D映画として公開されたわけですけど、映画冒頭にいきなり、「2Dで見る場合に備えて、一部は2Dで撮影してあります」みたいな注意書きが出てきたのには怯みましたね。
多分、現実世界のパートは2Dで、コンピューター世界の中は全編3Dだと思うんですけど、でも、結局、全体的に「このシーンは3Dだからこそ迫力があったな」と感じられたシーンって、少ししか無かった気がするんですよね。もしかしたら、2Dで見ても印象変わらなかったかも。
まあ、そう思うぐらい、「未完成な3D技術で無理に立体感を出そうとしなくても、映像的には十分に面白い」という事でもあるんですけどね。
ただ、正直、単調な映像でもあるんで、さすがに2時間も見ているとちょっと飽きがくるんですけど、その分、現実世界に戻った時に安堵感と感動が増すという効果が出てたんですよね。「面白いアトラクションに乗っていた」みたいな感覚でしょうか。映画に対して、「現実逃避」を求めてる私みたいな奴にとっては、もってこいの内容の映画だったと言えそうです。
あと、もう一個この映画の面白い点として、『スター・ウォーズ』を思い出させる展開が出まくる、というのがあります。もし、はるか昔の遠い銀河系の出来事ではなく、今、この世界で『スター・ウォーズ』の出来事が起こったら、こんな感じの話になるんじゃないかな、みたいな感じの似方でしたね。ジェフ・ブリッジスなんて、完全にジェダイ化してましたし。でも、このジェダイ・ブリッジスが何かやたらカッコイイんですよね。改めて、“ジェダイ”というキャラクターの面白さに感心させられたものでした。
ところで、この映画って、リメイクではなくて、続編映画だったんですね。ずっとリメイクだとばっかり思ってました。
と言うのも、もちろん、私が前の『トロン』を見てないからそんな事を思ってしまってたわけなんですけど、続編なら続編で、タイトルを『トロン2』とかにしてくれれば良かったのに。気取って『レガシー』なんてつけやがって。
リメイクだと、オリジナルを見ていなくても、だいたい、一本の新作映画として楽しめるケースが多いですけど(これまでも、リメイク映画のほとんどをオリジナル未見で見てきましたし)、続編映画となると、前作を見ていないと分からない箇所というのが出てきますからね。『エスケープ・フロム・LA』みたいな続編ならいいですけど、今回の『トロン』は、ちゃんとストーリーの続いた続編らしいですからね。って言うか、ジェフ・ブリッジスって、前作の主人公だったのか(それすら知らんかった・笑)。
もし、続編だと知っていて、今回の『2』を見る前に前作の予習をしていたら、また違った感想になったのかな、なんて思ってしまいます。ただ、それが「より好評価になる」とは限らないんですけどね(笑)。